●あー、なんてことなんだろか。決勝戦、いい試合だったと思う。しかしなー、ジダンが赤紙で退場とは。睡魔と激しく戦いながら生放送を見てたんだけど、あれで一発で目が覚めた。
●イタリアのセンターバック、マテラッツィ。ワタシはこの人が以前から嫌いであって、それは単に容貌が気にいらんとかそういう理不尽な偏見に基づくものかと思っていたが、そうではなかった。この事態を予期して先見的に嫌っていたのかもしれん。マテラッツィがなにかジダンに言う。ジダンがなにか答える。まだマテラッツィがなにかいう。ジダンがマテラッツィに頭突き。ジダンはカッとなりやすい。マテラッツィはジダンを罠にかけた。「ワールドカップ決勝戦で現役引退する」という伝説的シチュエーションで、ジダンはさらにその伝説性を増すはずだったのが、最後にこんな小賢しい罠にひっかかって失意のうちにピッチを去ることになった。ああ、マテラッツィごときに! これが相手がせめてかつてのアルゼンチンのシメオネみたいな極悪選手なら、罠には罠なりの値があっただろうに、よりによってマテラッツィ。ていうか、マテラッツィ(笑)。あーあ、マテラッツィ(プッ)。マテラッツィ(ペッ)。
●イタリアはトッティがいるかいないかわからないほどだったのが残念。トッティも伝説になれたかもしれなかったのに。MVPを選ぶなら、ザンブロッタに一票。サイドバックのMVPってなかなかないだろうから。グロッソと合わせて、イタリアは両サイドバックの活躍が凄まじかった。
●でも皮肉にも公式なMVPはジダンなのだ。もしジダンが退場せず、しかもフランスが勝っていれば、98年に続いてこの大会はジダンの大会になった。現実にはジダンは暴力行為で退場したわけだから、非難されてもしょうがない。では06年がだれの大会かといえば、やっぱりジダンの大会だったと思う。頭突きは狂ってる。90%は残念でならないんだけど、残りの10%で痛快な気分になった、ワタシは。
July 11, 2006
決勝:イタリアvsフランス。ジダン最後の試合、最後の伝説。
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