●新国立劇場の「ドン・カルロ」へ。昨日が最終日。平日昼公演である。もちろん「ドン・カルロ」も観たかったのだが、平日の昼間の客層を自分の目で確かめたかったのでこの日に。おー、なるほどー。やっぱりリタイヤ組、60歳以上と思われる方々が多いなあ……って、普段と同じか(?)。若者率は同じくらい。30代、40代の男性がやはり少ないようではある。空席もあるにはあるが、でもまあほとんど埋まってるわけだから、東京のオペラ人口ってスゴい。この「ドン・カルロ」だって6公演もやってて、いちばん集客力のなさそうな平日昼でこれだけ埋まるんだから。
●しかし平日の真っ昼間から「ドン・カルロ」ってどうよ、って気もする。昼っていうか、明け方まで仕事してたから個人的には朝っていうか、朝寝朝酒朝風呂朝オペラじゃ人として堕落しすぎだろ、みたいな。いや朝酒も朝風呂もしてないけど、なんとなく。なんかこう、「ドン・カルロ」だからウォオオーって熱く血がたぎるような思いをしたいわけっすよ、ホントは。劇場出たら気分は登場人物になりきって、男ならロドリーゴ、友のため理想のためなら死ねる、女ならエボリ公女、「この私の美貌はなんて罪深いのかしらっ!」と嘆く。そうありたいわけだが、起動したばかりのワタシの血圧は低く、テンションはイマイチ上がらなかった。きっと昼だったから。なのか。かな。かも。
●昼公演の楽しみ。喫煙コーナーの扉の向こう側に行く(非喫煙者でも)。あの扉の向こうは中庭である。タバコ臭いどころか、野外の新鮮な空気を吸える(逆に劇場内に戻るときに一瞬「ウッ」ってなるくらい)。青空を眺めながら休憩できる。吉なり。
September 22, 2006
真っ昼間に「ドン・カルロ」@新国立劇場
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