October 24, 2006

TV「のだめカンタービレ」第2回、峰のベトベン「春」

●ドラマ「のだめカンタービレ」第2回、やっぱり見てしまう。いいなー、頭からおしまいまでクラシックが次々と流れてくるドラマは。ていうか、もはや「原作を知らないし、特別にクラシック・ファンでもない人がこのドラマをどう見るか」っていうのが想像つかない。ひょっとして寒いギャグ連発って風に見えてるのか。いや、事実ギャグは寒い。でも許せる。
●今回は峰クンのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」の巻。先週のモーツァルトの2台ピアノのソナタもそうだったけど、役者に音を当てている中の人がすばらしい。「あー、これ絶対峰のヴァイオリンだよなー」っていうようなロックな(笑)「春」を弾いてくれるし、のだめが伴奏するところはちゃんとのだめっぽいベトベンになってる。峰が弾いてた過激なベートーヴェンなんてのは実はお手軽だし、伝統的なベートーヴェンをしっかり聴かせることのほうがずっと難しいっていうことを、「月9」で視聴者が知るという画期的なニッポンのお茶の間展開が今ここに。
●千秋の伴奏で峰が脳内「お花畑」で弾いているっていう演出も笑ったなー。峰の弾きマネも合格なのでは。TVドラマであれだけできたら十分。ヨーロッパの映画だってもっとムチャクチャなのあるし。むしろ(先週も言ったけど)千秋役がピアノ、ヴァイオリン、指揮すべてにおいて心配かも。
●シュトレーゼマンは20年くらい前の竹中直人の芸風そのまんまじゃないだろか。のだめに「チュー」を迫るところは爆笑。今後モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の地獄落ちを聴くたびに、竹中シュトレーゼマンの顔を思い浮かべてしまう恐れ大あり。
●この手の選曲って作ってるほうはつい過度にマニアックになりがちだと思うんだけど、そこをぐっと堪えてポピュラリティを優先しているところが偉大。
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●明日こそ、たぶん当欄の更新お休み。

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