●もう「の◎だめ」って書かなくても大丈夫かな。ドキドキ。フジテレビ、深夜枠でアニメ版「のだめカンタービレ」スタート。「月9」と比べりゃ桁違いに視聴者数は少ないだろうから(遅れて放映する地域、放映しない地域もあるだろうし)、毎週ここで取り上げるつもりはないんだけど、第1回なので。
●で、ストーリーは第1巻から始まるんすよ! あー、パリ篇からじゃないのかー。残念だが、しょうがないか、アニメはドラマとは独立した番組なんだし。「これじゃあ、『悲愴』じゃなくて『悲惨』だな」がまた聞けた。モーツァルトの「2台ピアノ」をのだめと共演するあたりまでで第1回。
●で、アニメはおもしろかったか。っていうとこれは微妙というか保留。なにしろ原作読んで、ドラマで見て、さらにこのアニメで同じ物語を3回見てるんだから、さすがに新鮮な気分でストーリーに入り込めない。惜しかったところはいずれも演出面の問題。クラシック音楽密度が薄まった。テーマ曲もフツーだし、ストーリー中の音楽の存在感が弱い。後ろでピアノを弾いている影武者氏の「悲愴」は大変冴えていたんだけど、その音がアニメのキャラクターとうまく同期していない印象。っていうか、キャラがまだ立ってないうちにストーリー進行を急いでしまってる気がする。あと、アニメ用語でなんていうのか知らないけど、絵の枚数が足りないっていうのかな、演奏シーンで静止画を移動させるような演出はどうかと。やっぱり大変だろうけど、音に合わせて指や体が動いたりするアニメーションがないと、音楽が伝わってこない。
●でも優れたところもある。原作にあったギャグは、ドラマよりアニメのほうが自然に表現できてて吉。笑った。ドラマがあまりに傑作だったから、ハードルが上がってしまうが、来週も見る。楽しみにしてるぜ。
January 12, 2007