●コミックには手を出さない、あまりに傑作が多そうだし、これ以上自分の守備範囲を広げられないから。そう割り切っていたんだけど、「のだめカンタービレ」を読み、さらにそのなかで部分的に侵蝕してきた「もやしもん」が目に入り、「なにこのマンガ?」と思って読みはじめ、ついに新刊を待ちわびるようになっていたという恐るべきプチ雪崩現象。最新刊第4巻を満喫。
●「のだめ」が音大ラブコメであるのに対して、「もやしもん」は農大青春ギャグマンガ。ワタシは農大とも農学部ともなんの接点もないんだけど、「のだめ」と「もやしもん」、どっちの大学生活が自分の知ってる世界かっていえば猛烈圧倒的に後者。のだめとか千秋みたいな人ってファンタジーのなかの存在だけど、「もやしもん」に出てくる主人公とか、その友達連中ってまるっきりリアリズムの世界だ。UFO研が学部の田んぼにミステリーサークル作って教授に抗議するバカさかげんとか。実話としか思えん。
●あと登場人物ならぬ登場菌類のキャラがステキ。アフラトキシンとかL.エドデス(←かわいい)とかP.クリソゲヌムとかC.トリコイデスとか。菌生いろいろ、菌も楽じゃないなあ、がんばってんだなー、と。ちなみに作者石川雅之氏推奨清酒として、純米吟醸生酒「かもすぞ」(完売)があることを知った。
January 23, 2007
もやしもん TALES OF AGRICULTURE (石川雅之著)
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