●ウチから近くの映画館では時間が合わず、しょうがないので歌舞伎町の映画館で「それでもボクはやってない」(周防正行監督)。痴漢冤罪を題材に、刑事裁判の99.9%が有罪になってしまうという日本の裁判制度のあり方を問う。「硫黄島」に続いてまたも加瀬亮のどんより曇った表情を眺めていたら、ワタシもつい気が付くと同じような顔になっていた。ああ、もう怖くて電車乗れない。だれにでも起こりうることを描いているのだから、どこも笑えない。冤罪の被疑者となる恐ろしさはもちろんのこと、視点を変えて裁判官や弁護人、検察官、だれの立場となったとしても、そこには暗鬱とした現実しかない。自分だったらどの職務であれ、それを全うすることはできないだろう。見終わるとどっと疲労が。これはなんだっけ、記憶にあるんだけど……。そうだ、正論疲れ、かな。
●新宿はシネコンがないのが残念、と思っていたら、なんと明日から新たに一つオープンするというではないか→「新宿バルト9」。場所は新宿三丁目。そういえば、あっちのほうに大きなビルが建ってたっけ。画質も音響もよさげな雰囲気。全席指定定員入替制。これで歌舞伎町からはかなり足が遠のきそうな予感。
February 10, 2007
バルトってなんだっけ
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「それでもボクはやってない」(周防正行、3月2日 MOVIXさいたま) 周防正行 続きを読む