●読んだですよ、「のだめカンタービレ」第17巻。もう第17巻なのかあ。千秋父が登場して、ドラマ的にエンディングの盛り上がり直前を予感させる展開。息子が気がついたらオヤジの後を追いかけていたという、男子永遠のテーマに加えて、ニールセンの「不滅」とか、バッハのピアノ協奏曲第1番とか、選曲面でもかなりツボに来てて吉。そうだよなあ、千秋真一っていう設定からして、そりゃ弾き振りやってもなんの不思議もないかもしれん、でもそこでバッハ弾くのかあとドキッとさせられたのだ。あと、本編がシリアスな分、4コマの笑いに和む。
●ずっーっと前の段階、たぶんパリ編が始まったくらいだと思うんだけど、ワタシが漠然と勝手に想像していたエンディングはこんな感じ。のだめは千秋を追いかけながら、どんどん成長して世界的なピアニストとして活躍する。一方、千秋真一は日本に帰国して小学校あたりの音楽の先生になる。ていうのが王道かなと。でもそういう話じゃなくて、もっと大きくて普遍的な物語に収束していきそう。
●さー、バッハのピアノ協奏曲第1番ニ短調、聴くぞー。バッハのコンチェルト中、最強に強まってカッコよさげな一曲。チェンバロのほうなら選択肢は豊富にあるけど、ピアノならいまだにこれ。しか、自分には。
February 20, 2007
「のだめカンタービレ」第17巻
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千秋が弾き振りで演奏するバッハのピアノ協奏曲の第1番。弾き振りで思い出されるこの曲の名演は、ペライア&セント・マーチンによるものでしょう。 私は、1998年だったか、99年だったか、パリのサル・プレイエルでペライアのソロ・リサイタルに接することがあり... 続きを読む
今回も音楽の心に満ちています。物語のテンポは、どんどん遅くなって来ている観がありますが、物語の密度と読み応えは、逆にどんどん増して来ているように思います。 続きを読む
「のだめカンタービレ」の最新刊、17巻の発売日はきのうでしたから、さっそく買ってきました。平積みなどという生やさしいものではなく、専用のワゴンを出して、そこにこれだけを山積みという、ものすごい露出、いまだ人気は決して衰えていないことがうかがえます。なに... 続きを読む
いまや空前のベストセラーに成長してしまいましたが、もともとこのマンガってそんなに万人受けする作風じゃないと思うんですよ(特にパリ編になってからは)。「説明の必要なし」と作者が判断した事象については、たとえそのことで幾通りかの解釈が生まれることになったと... 続きを読む