●帰宅したらロストロポーヴィチの訃報が。→ asahi.com、CNN.co.jp。オイストラフ、リヒテル、ロストロポーヴィチ……。旧ソ連が生んだ大音楽家が次々といなくなっていく。というか、「大音楽家」と呼ばれるタイプの人そのものがいなくなっているのかもしれない。「昔の音楽家のほうが今よりスゴかった」式の論法は好きじゃないんだけど、まったく。
●リヒテルとオイストラフにはブリュノ・モンサンジョンが撮った映像ドキュメンタリーが残っている。ではロストロポーヴィチには、というとアレクサンドル・ソクーロフが撮っている。現在たまたま映画館で上映中なのだが、「「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」。これから見る。ソクーロフは、イッセー尾形が昭和天皇を演じたあの「太陽」の監督だ。
2007年4月アーカイブ
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ逝去
気温20度を超えた日は一日一アイスを食しても許す
●今年ももうすぐ黄金週間。昨年に引き続き、今回もラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭公式レポートをお手伝いさせていただく。またはじまったらご案内するので、おつきあいいただきたく。
●連休明けから予想外なウェブ媒体で一本新連載を開始することに。本日タイトル用に写真撮影。週イチ予定なので、今のうちにネタを積んでおかねば。そう思ってネタ帳を持ち歩いているのだが、書かれているのは「森永の黒ゴマキャラメル、また買う」とか「そろそろKIHACHIのソフトを食うしか」とか無関係で使えないメモばかり。無性に甘い物を爆食したい季節。それが春。
●アニメ版「のだ◎めカンタービレ」、ほとんど挫けそうになりつつも毎週フォロー。うーん、やっぱりドラマ版はよくできていたな、と。音楽の扱いが全然違う。アニメのほうは、演奏シーンで音楽が前面に出てこなきゃいけないところで、なぜか後ろに引っ込みがち。セリフをかぶせちゃうし。音楽の音量が小さくてBGMみたいだし。あ、そうそう、登場人物が演奏してる音楽とBGMとして流れる音楽が区別付かない感じなんすよ。とかいいつつも「ガリ寿司」のネタで爆笑。これ、ホント傑作だなー。
再びメッシ伝説ゴルゴル
●数日前にご紹介したメッシの伝説ゴール、やっぱりというか当然のことというべきか、YouTube上からは徐々に消えつつあるようだ。正しい。しかし落胆するのはまだ早い。「もしかしたらメッシの公式サイトになんかあるかな」と思って探してみたら、あの伝説ゴールを見れる(ら抜き言葉)どころか、ダウンロードまでさせてくれるではないですかっ! クリックして保存、わが家のe家宝にしたい。あ、GigaSizeからダウンロードするときは、画面上の文字を入力したり、30秒待ったりとかしなきゃいけないみたいなので、画面の案内読むが吉。あれ、でもこれってもしかしてファンサイト? なんかよくわからんぞ。でもまあいいとしよう。
●一回だけで使い終わるのもなんだから、この絵をまた掲げちゃう。
●メッシが所属するクラブはスペインのバルセロナ。アルゼンチン人なんだけど、少年期から成長ホルモンの分泌異常を抱えてて、毎月高額の治療費がかかり、冶金工場で働く父親はこれを支払いきれなかった。困窮した一家はスペインに移住、13歳でバルセロナに入団、以来クラブが治療費をすべて負担してくれたという経緯がある。だから事実上バルセロナ生え抜きの選手。13歳で入団した当初は身長140cm、それが自分で毎日成長ホルモンを脚に注射して、2年半で169cmまで背が伸びたという。今でもプロフィールを見ると身長は169cmになっている。とてもそんなに小柄には見えないが。
4つの胃袋を持つマシーン
●プリンタ、っていうか「デジタル複合機」っていうのかな、FAXにもコピー機にもスキャナにもなってくれるヤツ。省スペース低コストで便利にしてるんだけどさー。あの、4色のインクの一色でも切れたら、もう動かないっていう仕様、どうにかならんのかね。
●「マゼンタのインクカートリッジが空です」とか言って止まる。黒一色でモノクロプリントしてくれればいいんだってば。今急いでてさ、この地図だけプリントして出かけたいの、黒でいいから、なのにどうして君はそんなにマゼンタがないからって駄々こねるわけ? 君みたいな人、知ってるよ、用紙に印鑑がないからとか伝票の書き方が違ってるから受理できないとか言って、なぜか嬉しそうにしてる人。あー、いるいる、ヤだヤだ。
●関係ないけど思い出した。「不機嫌を武器に相手の譲歩を引き出す戦術を無意識的に採用している人」っているでしょ。絶対損だと思うんだけどな。しかし自分もそうならないって保証はない。気をつけたい。あっ、それでプリンタの話にもどすんだけど。
●こいつ午前11時に準備体操するんすよ。シャー、カシャー、シャー、カシャーとか言って、ウォーミングアップみたいな。メンテナンスなのかな。で、その日、プリンタ君はシャー、カシャーをやったら、「マゼンタのインクが切れたからもう動きません」って文句言い出したわけ。君、今の印刷行為じゃなくて準備運動でしょ、それなのにお腹減ったっていうわけ? そういう態度はいかがなものか。でも、こういうときのために補充用インクがちゃんと買ってあって、そこからマゼンタを取り出して、プリンタのフタ開けて、カートリッジ交換したんですよ。
●そしたら「準備OK」になって、リブートっぽい感じでプリンタ君が元気出して、そして「よし、じゃあ僕、働くよ」って言いながら、シャー、カシャー、シャー、カシャーってまた準備運動してるの。てめえ、今それやったばっかじゃねーか。でもカートリッジ交換したら必ず準備運動することになってるんだって。それで、ウォーミングアップしたところで、こう言ってくれるんだな、「シアンのインクが切れたからもう動きません」って。君まだ今日はなんにもプリントしてないよっ!
●だから、とても悩んでいるんだ。買ってあるこのシアンのインクを補充すべきか、それともUSBコードを引き抜いてから君をジャイアントスイングして銀河の果てまですっ飛ばすべきかどうかって。
KVとはなにか
●KV、すなわちケッヘル目録(Köchel-Verzeichnis)の略。モーツァルトの作品番号として使用されているケッヘル番号はこの目録に拠っている。ケッヘル目録はBreitkopfから発売されてて、今でもフツーに買える(ドイツ語だけど)。1000ページ超の大部なハードカバーということもあって大変重い。凶器になりうる。ケッヘル番号をどう表記するかというのはいつも悩みどころであって、「K.488」あたりが日本の印刷物では標準形だと思うんだけど、ウェブだとこの「.」が少し非効率でヤだ。ワタシは「K488」派。なかにはケッヘル目録がKVだから「KV488」とか「Kv488」と書く人もいる。冗長な気がする、でも「K.V.488」としない分だけマシか。K.361(370a)とかいうのもある。これはケッヘル第3版では361という番号だったんだけど、後に大幅に改訂された第6版で370aという新しい番号が付け直されたことを意味する(ちなみに361は「グラン・パルティータ」)。これ、痛恨の一撃っていうかな、abcまで含めて4桁あるから新旧併記すると7桁でしかも別途カッコも必要という冗長さで、より効率的な新しい番号の与え方があったんじゃないかとワタシなんかは疑うんだけど、済んだことはしょうがない。最新のケッヘル目録は第8版まで来ているそうだが、番号の付け方は基本的に第6版と変わっていないと信じる。
●KV、すなわちKurt Vonnegut カート・ヴォネガット(・ジュニア)。先日、84歳で亡くなったアメリカの作家。「スローターハウス5」は70年代に映画化されていて、音楽ファンにはグレン・グールドがゴルトベルク変奏曲を弾いていることでも知られている。爆笑問題の太田が「タイタンの妖女」を薦めていたっけ。他に「母なる夜」、「猫のゆりかご」など。しかしワタシはほとんど読んでいないんだな、なんか読むべきタイミングを逸してしまってて。ある翻訳書で「スローターハウス5」からの一節が引用されてたんだが、訳者はヴォネガットがわかんなかったらしくて、クルト・フォンネグート著「第五屠殺場」みたいなヤンチャな訳をしていた。Google時代の今、もう翻訳家はこんなミスを決して犯さない。すばらしい。
●KV、すなわちキロボルト。電圧の単位。
伝説=メッシ=マラドーナ。究極のオマージュ
●ありえないものを見た、テレビでだけど。スペインの国王杯(カップ戦)でのバルセロナvsヘタフェの試合。バルセロナ所属のアルゼンチン代表メッシが見せたゴール。これが、どこからどう見てもマラドーナの「伝説の5人抜きゴール」そっくりなんである。
●メッシは前々からマラドーナの再来と呼ばれている天才なんだけど(しかもまだ19歳)、いくら再来って言っても伝説のゴールを同じ形で決めることなんてできるんだろうか。彼も5人抜きを決めた。ハーフラインより手前のところからスタートするのも同じ。まず相手二人を抜き去って、その後敵陣で一人、また一人と交わして、最後にゴールキーパーを右側に抜き去ってゴールするという形も同じ。そのゴールの模様はWOWOW月曜深夜のリーガワールドでも紹介されるのだが、手っ取り早く例の場所で見ることができる。鳥肌立てる準備をしてご覧いただきたく(消えてたらスマソ)。
http://www.youtube.com/watch?v=1UvrA7L-CEY
●どうよ。何十回と見たマラドーナと同じ。マラドーナが決めたのは86年ワールドカップの対イングランド戦。じゃあ比較したらどうなるかということで、スペインかどこかの放送局が比べてみたのがこちら。まずマラドーナのゴール、続いてメッシのゴール、そして両方同時に再生した映像と続く。もう走ったコースもスピードもほとんど同じ、ボールタッチの回数も13回で同じだっていう人もいる(ホントかね)。
http://www.youtube.com/watch?v=qc6kCuvRap8
●マネしようにもメッシ以外誰にもマネできないゴール。マラドーナへの究極のオマージュ。メッシにぜひ尋ねてみたい。ドリブルしている間にマラドーナの伝説を意識したかどうかを。4人抜いた時点で意識したからキーパーを右に交わしたのか、とか。いや、そんなのどうでもいいか。サッカーの神様が全部シナリオ作って動かしてるとしか思えんね。この世って。
呂場耳子、最後のお願いにやってまいりました!
●ありがとうございます、ありがとうございます、最後のお願いにやってまいりました、このたび区長選挙に立候補いたしました、呂場耳子です。区民の暮らしを守ります、税金の無駄遣いを止めさせます、ありがとうございます、ありがとうございます、区民のみなさんの声をしっかりと受け止めます。ありがとうございます、ありがとうございます、住民税の増税、区民サービスの低下、福祉の切捨て、こんな悪政にはもうガマンができません。憲法9条改悪に断固として反対し、区民の安全を守ります。平和憲法は日本が世界に誇るべき財産です。区民にとって、平和以上に大切なものがあるでしょうか。呂場耳子は平和を守ります。では、ここで平和のために歌います。ヴェルディ作曲、オペラ「運命の力」より、アリア「神よ、平和を与えたまえ」。
♪ Pace,pace mio Dio! Cruda sventura....
ありがとうございます、ありがとうございます、区民のみなさんの暮らしを守ります、平和を守ります。近年、近隣諸国との緊張関係が高まってきていることは大変残念なことであります。まずわたしたちが守るべきは、憲法9条であり、平和であります。しかしながら、有事の際に区民のみなさんを守るのも区の大切な役割と考えております。この何よりも大切な平和を守るためであれば、呂場耳子はいかなる犠牲も厭いません。必ずや、勝ってみせます。平和を勝ち取ります。では、ここで歌います。ヴェルディ作曲、オペラ「アイーダ」よりアリア「勝ちて帰れ」。
♪ Ritorna vincitor!... E dal mio labbro....
ありがとうございます、ありがとうございます、区民のみなさんの平和を守ります、平和の尊さを子供たちに伝えて行く、それがわたしたち大人の義務です。平和が脅かされるとき、私たちは勇気を持って戦わなければなりません。そして、もしも区民の平和が踏みにじられるようなことがあったとき、わたしたちはその悪意を決して許しません。目には目を、歯には歯を、呂場耳子は平和のために怯むことなく敵に報復をいたします。歌います、モーツァルト作曲、オペラ「魔笛」より夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」。
♪ Der Hoelle Rache kocht in meinem Herzen....
ありがとうございます、ありがとうございます、区民の暮らしと平和を守る、区長選挙に立候補いたしました呂場耳子です。どうかみなさん大切な区政のために日曜日は選挙にお出かけになってください。そして、平和のために、区長にこの呂場耳子を選んでください。呂場耳子、呂場耳子です。投票用紙には呂場耳子とお書きください。ありがとうございます、ありがとうございます、呂場耳子、呂場耳子、それでは最後に歌います。プッチーニ作曲、オペラ「ボエーム」より「私の名はミミ」。
♪ Si. Mi chiamano Mimi, ma il mio nome e Lucia....
U22シリアvsニッポン@北京五輪2008第二次予選
●聞こえるのは子供たちの声。「↑がんばれ↓、ニッポン↓、ファイト↓ チャチャチャ、↑がんばれ↓、ニッポン↓、ファイト↓ チャチャチャ、……」。なんか久々にオリジナリティのある応援を耳にしたぞ。学校ノリ体育ノリの応援。最近はどこで試合をしても、いつものゴール裏のサポたちがいつもの応援をしてくれるのがフツーになったけど、少し前まではこんな感じで在留邦人の人たちが国内とは違ったスタイルを応援をしてくれたんである、アジアの闘いでは。
●で、反町ニッポンはトップ下に家長を配置、2トップは平山とカレン。序盤シリアの守備が緩慢で、これは何点入ることになるのかと思ったが(事実2点奪った)、後半からはシリアの時間帯も多くなり、結局2-0のまま勝利。追加点の必要があったわけではないし、アウェイで失点もしなかったんだから、完勝である。ゴールは水野の左足による完璧なミドルシュートと、コーナーキックのこぼれ玉から本田圭佑。まあ、「肉でもなければ魚でもない試合」(©オシム監督)だったかな、と意味もわからず呟いてみる。後半はついウトウト。あ、選手じゃなくてワタシが(←わかってるよっ!)。
●これで早々と二次予選通過が決まったが、最終予選は12カ国が3組に分かれて各組1位のみがオリンピック出場権を獲得する方式。案外狭き門で、最近毎回出場権を獲得しているのが不思議なくらい。組み分け抽選がポイントかなと。
環境アップデイトする情熱
●GoogleでモバイルGmailが発表されている。これでau以外の方もケータイでGmailが使えるようになったということか。添付のWord文書やPDFファイルも開けるのも良さげだが、一番感心したのは前にも書いたけどスパム判別機能。秀逸。自分の常用アカウントに届くメールは全部Gmailにコピー転送しているので、出先でもケータイで簡単にメールチェックできるようになった。だから便利になったとも言えるし、だから慌しくなったともいえる。
●最近、PCのブラウザを変えた。サイトを作る者としてブラウザの中身はIEであるしかないんだけど(多数派に合わせるから)、外側はこれまでいろいろなフリーウェアのタブブラウザを使ってきた。基本的にDonut系の身軽さを好んでて、長らくunDonutのお世話になってきたが、少々限界を感じるようになった。そこでありとあらゆるタブブラウザを研究し(ってのは大げさだが)ついに宗旨替え、 Sleipnir ユーザーになってしまった。
●求めた条件は、高機能でカスタマイズ自在であること/軽快なこと/ユーザーが多くて安定してること。Sleipnirは決して軽いとは言いがたいけど、あまりに便利で負けた。たとえばウェブページ上で調べたい言葉なんかをマウスで選択すると、下に小さな虫眼鏡が表示されて、そこからダイレクトにGoogleや国語辞典、英和辞典、amazon他で検索できる。ワタシはウェブで知らない言葉に出会ってこれを各種リファレンスで引くという機会が大変多いので、猛烈に重宝する。なるほどなー、ユーザーが多いわけだ。
●あちこちイジり倒して自分用にチューンナップ、気分爽やか。ホントは「PCはなるべくカスタマイズせずデフォルト環境で使えるのが理想」と信じてるんだけど、その真逆を力強く疾走。
もっと知りたい!クラシックガイドブック
●おっと、もうとっくに書店に並んでいたのだった、「もっと知りたい!クラシックガイドブック」(ヤマハミュージックメディア)。巻頭インタヴューが茂木大輔氏と福士誠治さん(ドラマ「のだめ」の黒木クン)っていうことからもわかるように非ヲタ系向けクラシック誌。特集記事「クラシックをもっと楽しむための10+1のギモン」のページをお手伝いさせていただいた。マンガを描いてくださっているのはブログ「こぐまノート」でおなじみのこやまけいこさん。おもしろいっすよ~。
●巻末に楽譜付き。モーツァルト「2台ピアノ」抜粋とかドビュッシー「喜びの島」抜粋みたいな「のだめ」曲もあれば、ホルストの「木星」ピアノ編曲あり、なぜかスコアの抜粋で「ボレロ」や「ラプソディ・イン・ブルー」もあったりでバラエティに富んでいる。楽譜ページ以外は全部カラーだし、全体的に楽しげな雰囲気なのが吉。
●東京者向け一口情報。早稲田松竹で映画「敬愛なるベートーヴェン」公開中。20日までなので見逃した方はダッシュ。この映画館はいつも二本立てで、併映は「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界」。知らんなー、それ、と思って紹介記事を読んだら「聴力を失った天才DJ」の話だった。それでベートーヴェンと組んだのかっ!
「ハンニバル・ライジング」(トマス・ハリス/新潮文庫)
●最近めっきり読書量が減ってるのでリハビリ気味に軽くスコンと読んじゃおう、電車の中とか移動の時間に、そう思いつつも果たして大ヒットした名作の続編の続編の続編くらいのものがおもしろいだろうか、懸念して上巻のみ買ってみたら、もう翌日には本屋にダッシュして下巻を買い求めてしまっていたのである、「ハンニバル・ライジング」を、寛容フレンドリーぬるめな自分。
●あの「羊たちの沈黙」が1988年。バッハのゴルトベルク変奏曲を愛する、精神科医にして連続猟奇殺人犯のハンニバル・レクターという強烈なキャラクターがいかに誕生したか。ハンニバルの少年~青年期を描いたのが今回の「ハンニバル・ライジング」。映画版ももうすぐ公開される。
●前作「ハンニバル」を読んで「たしかにおもしろいんだけど、ずいぶん緊張感のない話になっちゃったなー」と思った人は、最新作でもっと緩いトマス・ハリスを発見する、きっと。だって、少年ハンニバルの叔母さんが紫夫人っていう日本人なんすよ(紫式部に由来するんだって)。それで紫夫人はパリで鈴虫の鳴き声を聞いたりしながらハンニバルといっしょに日本的美の世界に浸って暮らしてるのに、乱暴狼藉を働く不躾なガイジンたちが出てくるものだから、ハンニバルがもうしょうがなくてムシャムシャパクパクみたいな? いや、それ少し違うか、でもトンデモ系ジャポニズム万歳な話で驚くって。
●あー、もうしょうがないと思う、続編ほど緩くなるのは。そしてそれでもついつい明け方までガガッと読んで楽しめるんだから、なんの文句もない。もうハンニバル、俳句詠んじゃうし(笑)。こんなの。
しらさぎと 白さを競うや 仲秋の月
あ、二人でオペラも聴いてる。パリのオペラ座でベニャミーノ・ジーリが出てくる。
●そういえば、前作の「ハンニバル」で傑作だと思ったのは、ボルティモア・フィル(架空のオケ)のフルート奏者のエピソード。なんか大事なところで音を外すんだっけ。で、ハンニバル・レクターは彼を調理しちゃう。しかもそれを……ってヤツ。音楽家が舞台に立つときは命懸けっすね、レクターがいる街じゃ。
●何年か前の映画版の「ハンニバル」を見たときは、「あれ、次はレクター博士は日本に行くのかな?」って思ったんだけど、どうも日本ネタはこっちのヤング・レクターのために使われたようだ。アンソニー・ホプキンスは前回ですでにお爺さん然としすぎてたから、そのまま続編っていうのはムリがあっただろうし、少年期に遡るってのは正解だったんでは。それともまだ続編があるのか?
●それにしてもトマス・ハリスって効率的な作家だ。30年の作家生活で長編5作、全部映画化されている。スゴすぎる。
「神童」(さそうあきら)
●もうすぐ映画「神童」が公開されるので、その前に原作のコミック版「神童」を。これもクラシック音楽マンガということで、映画化より前に読んだけど、物語の王道を行く傑作。日頃マンガ読まない人間がナンだが、音楽マンガの最強傑作と称えたい。
●主人公は天才ピアニストである小学生の成瀬うた、そして音大浪人生である菊名和音(通称ワオ)。一方は天然の天才、生まれながらの音楽家、もう一方は耳だけはいいんだけど周囲の誰も才能を認めていないフツーの浪人生、凡才。アマデウスとサリエリの関係を一瞬思い起こすんだけど、こちらは少女と若い男という組合せであり、しかも年齢設定の妙味もあって、物語が多層的に展開する。読後に「あー、良質な物語を読んだな」という充足感があってグスン(涙)。話の全体が長すぎないのも吉。4巻できちんとストーリーが終わる。これは「神童」っていうタイトルにふさわしいエンディングだなー、と納得。
●あと、やっぱり音楽の存在感。実際には鳴ってないんだけど(そりゃそうだ)、でも鳴ってるんすよ。想像力ってスゴい。これって現代のファンタジーだからリアリズムだけじゃ物語にならなくて、音楽面でも荒唐無稽なところも当然あるんだけど、それがまったく気にならない。物語の骨格が強いから、きっと。
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●オマケ情報。一色まことのマンガ「ピアノの森」も劇場アニメ化されて7月に全国ロードショー(→公式サイト)。ピアノ演奏と音楽アドバイザーにアシュケナージの名が。
●「神童」「ピアノの森」「のだめカンタービレ」で現代の三大クラシック音楽マンガってことでオッケ?
新時代バレボーなのか
●うっかりテレビをつけっぱなしていたら、なんかFC東京対東京ヴェルディの東京ダービーとか言ってるんすよ。あれ、おかしいな地元ケーブル局のチャンネルなんだけどと振り返ると、そこには体育館で跳んで打って転がる男たちが。バレーボールじゃないっすか、これ。
●そう、いつの間にかFC東京も東京ヴェルディもバレーボールのチームを持っていたんである。欧州のクラブはサッカーだけじゃなくスポーツ総合クラブになってて、サッカーもバスケもみんな同じユニだ、みたいな話を耳にしたことはあるけど、地元Jクラブがバレーのチームも持っていたとは。もちろんユニもサッカーと同系統のデザイン。あ、新潟はバスケのアルビレックスが有名だっけ。
●ただ、なんだかFC東京もヴェルディも選手の身長が低いような気がする、バレーにしては。調べてみたらどちらも2部リーグに相当する「V・チャレンジリーグ」に所属している(ちなみに1部は「プレミアリーグ」なんだって!)。このチャレンジリーグ、FC東京や東京ヴェルディといったクラブチームのほかに、富士通とかトヨタとかの実業団チームがあったり、警視庁なんてのもあって各種チーム混在度がなかなか新鮮。
●バレボーって、実業団以来の「会社から要請されて陣取っている社員応援団とチアリーダー」が幅を利かせてる限り絶対にフツーのサポは定着しないと思ってるんだが、FC東京とヴェルディにはそういうノリがなくて安堵。これならサッカーと同じように、地元チームを自然と応援可能。祈る、健闘。
(ただしヴェルディの公式サイトに「リンクフリーだけど要連絡」ってあるのはイマイチ。要連絡だとしたら何が「フリー」なのさ。まさか料金??)
指揮入門
●今さらながら、エアコンダクティング界のヒーロー、wzauscher君のSalomeを見て感動。これは傑作。エアオペラっていうべきか? 彼の名はWilliam Zauscher。wzauscher.comというサイトを持っていて、ここを見ると彼がサンディエゴで経済と音楽を学ぶ21歳の学生さんで、生まれはコロンビアであるとか、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語を操るとか、お姉さんが3人いるとか、そういうことまでわかる。wzauscherファン必見。
●ちなみにYouTubeの映像で使ってる音源は、マーラーの8番と9番がショルティで、「トゥーランドット」がメータで、「死と変容」がカラヤンだとか書いてあって、世界は一つって気がする、クラヲタ的に。
●そういえば教えていただいて知ったんだけど、「楽天市場」じゃ大学の公開講座まで販売してるんすよ。「芸術」の項目を見ていると、「陶芸入門」とか「スケッチの旅」とか「ハンド・メイド・フェルト」とか「はじめての動物折紙」に混ざって、なんと、「指揮法入門」がある! 受講料8回で28,000円也。高いんだか安いんだかよくわからない。wzauscher君の人気に嫉妬なヲタ者はこれを受講してから YouTube デビューするが吉。
●あ、この講座、指揮入門であってエアコンダクティング入門じゃないので、念のため。
もう一日、暗黒面に堕ちる春
●これ、便利だからもう一回くらい、ここに置いておこ。
熱狂の日2007作曲家Wikipediaリンク集
http://bizpal.jp/eijyo/01025/
●根に持つタイプじゃないんだけどさー。昨日ウジウジと振り返った週末のマリノスvs柏戦について、少し付け加えておかねば。柏なんだけど、フランサっていうブラジル人がいる。で、この人、ワタシが最初に知ったときはドイツのバイヤーレヴァークーゼンというまずまずの強豪クラブに属していて、ブラジル代表にも呼ばれてたんすよ。NHK-BSとかでも放映される「世界のサッカー」にも登場して、「まだ僕は代表に定着したとは言えない。でもセレソンに選ばれるのは子供の頃からの夢だったから、がんばってゴールを決めてもっと認められたい」的な初々しいことを語っていた(←うろ覚えなのでほとんど超訳)。
●で、ブラジル代表では9試合2得点の記録を残しているんだけど、2005年、そんな選手がJリーグに移籍してきたから驚いた。レイソル、お金あるなーと。でもケガをして長期離脱、ほとんど試合には出なかった。柏はJ2に降格。しかし意外にもフランサは残留して、昨季J2でプレイしていた。
●で、マリノス戦で初めて生フランサを見ることになったんだけど、フランサがボールを持つとマリノスの選手はなにもできなくなる。技術が高くて、しかも体も強い。一人だけレベルの違う選手がプレイしている感じ。ただし。ほとんど走らない。守備もしない。ポジションは「フリー」で、おおむね中盤やや後ろ気味でボールをさばいてゲームを組立てて、しばしばフォワードの位置まで上がる。実に快適そうだ。チャンスのときにはブラジル代表のプレイをするけど、そうじゃなければ全然ムリしない。すごく上手いのに、たまに集中力を欠いてうっかりとボールを失う。そういえば体型も別人だなあ、ドイツにいた頃はどちらかといえばほっそりしていたような気が……。
●レイソルが勝っていたから、軽いプレイを見せていたという面はあるかもしれない。それでもこちらは好き放題やられる感、大ありだったのだ。昨季、こんな選手が日本の2部でプレイしていたとは。Jリーグ初期には才能の半分を使っただけでも相手を翻弄できる別次元の外人プレーヤーってのがよくいた。フランサは余裕でマリノス守備陣を振り切る。この光景、これがなんとも萎えるんである。スゴいって感心したり圧倒されたりするんじゃなくて、ひたすら萎える。つまりこれはなんだ? 簡単である。ただの負け惜しみなのだ。一足早く梅雨、ジメジメと。
スタジアムで暗黒面に堕ちる春
●ワナワナワナ、憤怒。マリノスのゴールがありえないタイミングで取り消されたその瞬間に立ち会ったのである、日産スタジアムで。
●春が来て、たまたま予定も空き、ホントに久しぶりに日産スタジアムまで行った。マリノスvs柏レイソル。こんなの書いても「誰それ?」かもしれんが一応ウチのスタメンを書いておく。GK:榎本哲也、DF:田中隼磨、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介(若い)、MF:河合竜二、吉田孝行、山瀬 幸宏(弟)、山瀬功治(兄)、FW:大島秀夫、坂田大輔。山瀬ブラザーズが共演。ていうか、中盤の守備が不安になるような、エレガントすぎる布陣である。試合内容を書き出せばキリがないので、問題のプレイを。
●柏のフランサに軽くあしらわれて(ゴールは鈴木達也)、一点をリードされた前半、相手のゴール前の不用意なバックパスを大島が奪って、マリノスが決定的なチャンスを迎える。最初のシュートを決めることができなかったが、こぼれたボールを山瀬功がシュートして同点ゴール。笛が鳴って、マリノスの選手たちが喜びを爆発させ、その後、両チームがポジションについてキックオフを待つ。電光掲示板には1-1のスコア。
●が、ここでなぜか主審が柏ゴール前に立って(その前に副審となにかを話していたかもしれない)、どうもその位置から柏ボールでのプレイ再開を宣言したようなのである。場内「はあぁぁ??」な空気に包まれつつも、どうやらファールでゴールが取り消されたらしいということがサポに伝わり、超絶ブーイング大会。中澤をはじめマリノスの選手たちが主審に執拗に抗議したがどうにもならない。
●あーりえなーい。両チームがキックオフをしようというタイミングになって、やっとゴールを取り消すなんて。取り消すならすぐに取り消すか、せめて取り消すかもしれないという意思表示を見せてくれないと。結局、帰宅してスパサカを見ても、主審がなにをファウルととったのか、判然としなかった。いや、なんでもいいんだ、どんな理不尽な判定であれ、その場で下されたのならサポも選手もすぐに引き下がる。
●こうなるとどうなるかってのは明らかで、マリノスの選手たちのプレイが荒っぽくなる。サポも荒っぽくなる(まあマリノスはファミリー層が多いからそれでも牧歌的なものなんだけど)。すぐに主審にブーイングが飛ぶ。想像上のワタシは中澤佑二に憑依して、相手の元ブラジル代表フランサに対して、後方からアキレス腱をめがけて強烈にタックルするという、人類史上最凶のプレイをやってくれた。続いて想像上のワタシは、日産スタジアムの埃だらけの2階席のイスをバリバリと引き剥がし、これを振り回しながら警備員をなぎ倒し、ピッチに乱入、そのままの勢いでマリノス君とマリノスケを脇に従えながら主審に突進、とび蹴り、回し蹴り、昇竜拳、波動拳を決め、ついでにスーツ姿の早野監督のネクタイを引っ張りながら「あんたは柏に帰れ」とレイソルベンチに引き回し、しまいに巨大ダルシムに変身して大ヨガフレイムで日産スタジアムを炎上させるところまで妄想するのであった。ピッチ上ではマリノスはワタシの悪意に呼応したかのように狂ったように攻め続け、試合終了直前にふたたび失点を喫して0-2で負けた。
●もういいよ。この試合はなかったことにする。でも本当はあったのだ。世界は不条理だ。癪である。「今日はなんでも欲しいものを買ってよい」というルールを定め、帰り道にビックカメラに立ち寄る。あれこれ見たが、なにも欲しくはなかった。
ラ・フォル・ジュルネ2次販売、ツェルニー没後150周年
●昨日は午後からラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭の記者発表会へ。音楽祭全体については前回の発表会で案内されているので、その後決まった丸の内エリアでの関連イベントであるとか、チケット発売状況、昨年より拡充されたキッズ・プログラム等々の話題。ロマ(最近はジプシーと書かない)の音楽バンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの来日も決定。5月1日18時から東京国際フォーラム地上広場にて開催されるプレナイト他に出演。
●4月8日(日)10:00よりチケット2次販売がスタート。カメラ席等、業務用に確保していた座席を開放して2次販売するとのこと。販売は電子チケットぴあ、東京国際フォーラム地上広場ボックスオフィス等で。LFJの話はここまで。
●夕方、レコード会社で次の企画の打ち合わせ。コンピもの。少しだけお手伝いさせていただくことに。
●夜、紀尾井ホールへ。全然ノーマークだったが、今年はあのツェルニー(チェルニー)の没後150周年なんである(1791-1857)。で、これを記念して演奏会、100番から30番、40番、50番と次々弾く演奏会……なわけない。ちゃんとした作品を聴くのだ、ツェルニーを。新東京室内オーケストラ第22回定期公演(前田二生指揮、Bs:松平敬、S:赤池優)。メインの交響曲第2番ニ長調Op781(←スゴい作品番号だ)をはじめ、堂々たるウィーン古典派の音楽だった。この第2番、だれの曲か知らずに聴いたら、ベートーヴェンの第1番風に始まって、シューベルトの2番とか3番とかそのあたりっぽく(?)終わる曲っていうイメージ。ベートーヴェン時代のピアニストとして、あるいは著作家、教育者としてのツェルニーじゃなくて、作曲家としてのツェルニーというほぼ未知の領域に触れることができてよかった。
●プログラムノートを書いているのがウィーン楽友協会資料館館長のオットー・ビーバ氏。で、孫引きになるけど、そのなかでストラヴィンスキーがツェルニーについて語った言葉を引用している。
ワタシはツェルニーを、重要な教育家としてよりも情熱的な音楽家としてより高く評価する。
おもしろいなあ。これ、出典どこなんだろか、知りたくなった。むしろシューベルト的な内気さを感じたんだけど。
曇り空に響かせたいヌル
●ユニバーサルから出ている20世紀の巨匠シリーズ/サー・ゲオルグ・ショルティの芸術っていうのがずっと気になっていて、というのも生きてる頃はそれほど好んでいたわけでもないのに、急にショルティってスゴかったよなあ今だれもその代わりとなる人はいないよなあなどと思いはじめたら、物欲起動装置のスウィッチがONになって、慌ててダッシュしたわけである、レコード屋へ。
●何点か聴くとして、まず一点。ベトベンかな、マーラーかな、バルトークやワーグナーは持ってるから、案外モーツァルト?とか思いつつ、ケチ臭いことを考えた、どうせならウチでCDを持ってない曲にしよう。ブルックナーの交響曲、0番は持っていなかった。だからここで交響曲第0番をゲットすればちょうどいい。ショルティ最強!な欲望と、知らない曲を聴きたい欲望の両方を満たせる。
●帰り道に考えた。ブルックナーの第7番を「ブルシチ」と略すとすれば、0番はなんだ。「ブルゼロ」ではないだろう、やっぱり「ブルヌル」と来なくちゃな。楽しいお買い物、ブルヌル♪って感じで。とすると、これより前の習作のヘ短調交響曲を第00番なんて呼ぶこともあるようだが、あれは「ブルヌルヌル」となるのであろうか。「ブルヌル」と「ブルヌルヌル」、いずれにしても爽快感とか清潔感を感じさせない略称であるのがどうかと思うが、0をヌルと呼ぶのはPCの世界とも親和性が高くて吉、かもしれない。
●ウチに帰って、CDを聴いた。なるほど、いい。でもこれだけでは曲的に食い足りないので、ほかにも聴いてみよう、明日のお買い物メモに「またショルティ」と書き足す。聴き終えてCD棚にこれを片付けようとすると、当然のことのようにワタシは発見するのだ、すでにそこにはメータ指揮イスラエル・フィルの「ブルヌル」があるということを。ていうか、なぜメータか、昔の自分。
見てないときだけ満開の桜
●春かなーと思ったら微妙に冬だったりする今、なんだか足元が薄ら寒くて冬の間に一度も使わなかったセラミック・ファンヒーターを引っ張り出してきた。少し暖かい。だがエアコンよりうるさい。そしてエネルギー効率的にエアコンにすら負けてるんじゃないかなと気になる。
●アニメ版DEATH NOTE、自分的には驚天動地の展開でヤバい。先週の「次回予告」でタイトル「沈黙」以外は実質一切なにも見せませんという断固たる「予告」をやっていたのは、こういうわけであったか。演出も見事で、弥海砂(あまね・みさ。読めねー)が歌う「デス・ワルツ」(とでも呼ぶのかな)には戦慄が走った。CD買おうかなー。ってなんの話だ。
●内田樹「下流志向」、中身はこれまでにブログや他の著書で書かれていることの反復であることと承知の上で、読んでおく。同じ話題の反復であっても、同じ目から同じ鱗を落とせるってことを確認。
熱狂の日2007作曲家Wikipediaリンク集
●今年のラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭、今回は「民族のハーモニー」ということで、これまでと違ってずいぶん大勢の作曲家が登場する。一曲も聴いたことのない作曲家もいるし、それどころか「これだれ?」みたいな人すらいる。なので、これ。eijyoさんが作ってくださった。
熱狂の日2007作曲家Wikipediaリンク集
http://bizpal.jp/eijyo/01025/
公式サイトや公式ガイドブックももちろん使うんだけど、それとは別にこういうページをタブブラウザで開きっぱなしにしておくと、なにかと便利(ワタシは常にタブを30個くらい開きっぱなしにする派)。
オーストラリアが「オーストラリー」に国名変更
●オーストラリア駐日大使館観光文化局が国名を「オーストラリア」から「オーストラリー」に表記を変更すると発表。大使館観光文化局長のマーク・シュワルツァー氏によれば「これまで日本国においてはオーストラリアとオーストリアが頻繁に混同されることが、とりわけ観光および文化分野において大きな問題として認識されてきました。国名の表記は日本国の裁量下にあると認識しておりますが、任意的に会話ならびに日常的使用において、わが国をオーストラリーと呼ぶことを奨励したい」とのこと。ウソ。