●ユニバーサルから出ている20世紀の巨匠シリーズ/サー・ゲオルグ・ショルティの芸術っていうのがずっと気になっていて、というのも生きてる頃はそれほど好んでいたわけでもないのに、急にショルティってスゴかったよなあ今だれもその代わりとなる人はいないよなあなどと思いはじめたら、物欲起動装置のスウィッチがONになって、慌ててダッシュしたわけである、レコード屋へ。
●何点か聴くとして、まず一点。ベトベンかな、マーラーかな、バルトークやワーグナーは持ってるから、案外モーツァルト?とか思いつつ、ケチ臭いことを考えた、どうせならウチでCDを持ってない曲にしよう。ブルックナーの交響曲、0番は持っていなかった。だからここで交響曲第0番をゲットすればちょうどいい。ショルティ最強!な欲望と、知らない曲を聴きたい欲望の両方を満たせる。
●帰り道に考えた。ブルックナーの第7番を「ブルシチ」と略すとすれば、0番はなんだ。「ブルゼロ」ではないだろう、やっぱり「ブルヌル」と来なくちゃな。楽しいお買い物、ブルヌル♪って感じで。とすると、これより前の習作のヘ短調交響曲を第00番なんて呼ぶこともあるようだが、あれは「ブルヌルヌル」となるのであろうか。「ブルヌル」と「ブルヌルヌル」、いずれにしても爽快感とか清潔感を感じさせない略称であるのがどうかと思うが、0をヌルと呼ぶのはPCの世界とも親和性が高くて吉、かもしれない。
●ウチに帰って、CDを聴いた。なるほど、いい。でもこれだけでは曲的に食い足りないので、ほかにも聴いてみよう、明日のお買い物メモに「またショルティ」と書き足す。聴き終えてCD棚にこれを片付けようとすると、当然のことのようにワタシは発見するのだ、すでにそこにはメータ指揮イスラエル・フィルの「ブルヌル」があるということを。ていうか、なぜメータか、昔の自分。
April 5, 2007
曇り空に響かせたいヌル
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