April 9, 2007

スタジアムで暗黒面に堕ちる春

今さらだがなぜ早野監督?●ワナワナワナ、憤怒。マリノスのゴールがありえないタイミングで取り消されたその瞬間に立ち会ったのである、日産スタジアムで。
●春が来て、たまたま予定も空き、ホントに久しぶりに日産スタジアムまで行った。マリノスvs柏レイソル。こんなの書いても「誰それ?」かもしれんが一応ウチのスタメンを書いておく。GK:榎本哲也、DF:田中隼磨、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介(若い)、MF:河合竜二、吉田孝行、山瀬 幸宏(弟)、山瀬功治(兄)、FW:大島秀夫、坂田大輔。山瀬ブラザーズが共演。ていうか、中盤の守備が不安になるような、エレガントすぎる布陣である。試合内容を書き出せばキリがないので、問題のプレイを。
●柏のフランサに軽くあしらわれて(ゴールは鈴木達也)、一点をリードされた前半、相手のゴール前の不用意なバックパスを大島が奪って、マリノスが決定的なチャンスを迎える。最初のシュートを決めることができなかったが、こぼれたボールを山瀬功がシュートして同点ゴール。笛が鳴って、マリノスの選手たちが喜びを爆発させ、その後、両チームがポジションについてキックオフを待つ。電光掲示板には1-1のスコア。
●が、ここでなぜか主審が柏ゴール前に立って(その前に副審となにかを話していたかもしれない)、どうもその位置から柏ボールでのプレイ再開を宣言したようなのである。場内「はあぁぁ??」な空気に包まれつつも、どうやらファールでゴールが取り消されたらしいということがサポに伝わり、超絶ブーイング大会。中澤をはじめマリノスの選手たちが主審に執拗に抗議したがどうにもならない。
●あーりえなーい。両チームがキックオフをしようというタイミングになって、やっとゴールを取り消すなんて。取り消すならすぐに取り消すか、せめて取り消すかもしれないという意思表示を見せてくれないと。結局、帰宅してスパサカを見ても、主審がなにをファウルととったのか、判然としなかった。いや、なんでもいいんだ、どんな理不尽な判定であれ、その場で下されたのならサポも選手もすぐに引き下がる。
●こうなるとどうなるかってのは明らかで、マリノスの選手たちのプレイが荒っぽくなる。サポも荒っぽくなる(まあマリノスはファミリー層が多いからそれでも牧歌的なものなんだけど)。すぐに主審にブーイングが飛ぶ。想像上のワタシは中澤佑二に憑依して、相手の元ブラジル代表フランサに対して、後方からアキレス腱をめがけて強烈にタックルするという、人類史上最凶のプレイをやってくれた。続いて想像上のワタシは、日産スタジアムの埃だらけの2階席のイスをバリバリと引き剥がし、これを振り回しながら警備員をなぎ倒し、ピッチに乱入、そのままの勢いでマリノス君とマリノスケを脇に従えながら主審に突進、とび蹴り、回し蹴り、昇竜拳、波動拳を決め、ついでにスーツ姿の早野監督のネクタイを引っ張りながら「あんたは柏に帰れ」とレイソルベンチに引き回し、しまいに巨大ダルシムに変身して大ヨガフレイムで日産スタジアムを炎上させるところまで妄想するのであった。ピッチ上ではマリノスはワタシの悪意に呼応したかのように狂ったように攻め続け、試合終了直前にふたたび失点を喫して0-2で負けた。
●もういいよ。この試合はなかったことにする。でも本当はあったのだ。世界は不条理だ。癪である。「今日はなんでも欲しいものを買ってよい」というルールを定め、帰り道にビックカメラに立ち寄る。あれこれ見たが、なにも欲しくはなかった。

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