●「美しい五月」であることを忘れていた。気がつけば五月が終わろうとしているではないか。
●ワタシは些細なことに考え込んでしまう性質である。小さなことをあれこれとずっとああでもないこうでもないと気にしてしまう。たとえば。今回でアップグレードの権利が切れてしまうADOBEのPHOTOSHOPをどうするか。ワタシが所有しているのは大昔のver5.0だ。バージョンアップのルールが変わったから今CS2にアップデイトしないともう今後は新規ユーザー扱いになってしまう。
●もういいじゃないか、古いPHOTOSHOPだって。自分のサイトを作るのには十分だし。今後紙に出力するような高解像度データを自分で扱う可能性はないだろうし、PHOTOSHOPってオーバースペックだよなあ。といったん納得したが、また気が変わる。いやいや、ある日、取引先が最新バージョンのPHOTOSHOPデータをメール添付かなんかでいきなり送ってきて、それをワタシが開けなかったときの屈辱感を想像せよ。いかんよ、こういうかつて先駆していた分野で遅れを取るのは。やっぱりアップデイトしよ。あ、しかしこれってアクティベーションのためにサポートに電話しなきゃいかんみたいだぞ、ワタシのくらい古いバージョンだと。ああ、しちメンドくさい……。ADOBEの電話サポートはお待たせミュージックにパッヘルベルのカノンを延々と聞かせるのだ、あの拷問のようなループ。
●そんなことをずっと「美しい五月」に悩んでしまった、本当なら蒼天に新緑を眺めたり、公園の池の鯉の大口に人差し指を差し出したり、気持ちよさげに泳いでいる鴨に葱を背負わせたりしたかったのに。
May 29, 2007