●あまり身近な話題じゃないんだけど、いくつかニュースがあちこちで流れているので、後から振り返ったときの自分用メモみたいな感じで記しておこう。
●まずウィーン国立歌劇場の音楽監督に2010年9月からフランツ・ウェルザー=メストが就任。日本の新聞記事では「小澤征爾の後任決定」という表現になるのは当然だろう。今、たまたまググってみて気づいたけど、Googleは小澤征爾と小沢征爾を同一視しないのか。外国の企業が作ったものを標準で使うってのはこういうことなんだなあ。表記マニアが「小澤征爾、小澤幹雄、小澤征良なのに小沢健二はおかしいのではないか」と悶絶する姿をたった今、連想。ってどんどん話がそれるぞ。
●イギリスの古楽演奏団体キングス・コンソートの指揮者ロバート・キングが、少年への性犯罪により3年9ヶ月の懲役刑に。Child se◎x abuse conductor jailed (BBC NEWS/◎はスパ◎ム対策)。これは茶化せない。
●数日前にiTunes Storeから 「新機能: iTunes Plus」と題されたメールが届く。内容は「EMI からデジタル著作権管理 (DRM) 制限なしの音楽をダウンロードできるようになった」という朗報。iTunesユーザーじゃなくてもこれは大歓迎。DRMのわかりにくさは絶望的なまでに、音楽をデータで購入/所有することへの意欲を削ぐと思っていたので。現状ではCDレスな音楽環境なんてまだ考えられないけど、CDという入れ物がかつてのフロッピーディスクのごとく古臭いものに見える近未来を想像するのはかなり容易だ。あ、ここはひとつ就任ご祝儀ってことでEMIのウェルザー=メストの音源を買えばいいのか、iTunesで。
●それで思い出した、アップルジャパンが文化庁を激しく非難したというニュース。私的録音に関する著作権者への補償金支払いをiPod等にも義務付けようという議論に対して、アップルジャパンが内閣官房に提出した意見書の全文が首相官邸のサイトに載っている。補償金支払い制度を誤った根拠に基づく不合理なものとして大反対しているのだが、その舌鋒の鋭さはすさまじい。「権利者団体はiPod等のハードウェアが権利侵害の元凶だなどと事実無根の主張をしているが、現実にはアップルこそがiTunesからの売上で世界でもっとも著作権料を著作権者に納付している企業ではないか」等。p11の後半以降に掲載(PDFファイル)→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/070531/iken1.pdf
June 8, 2007
ウィーン、EMI、キング、アップル
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