●どんより、いきなり。アジア・カップ2007、ニッポンの初戦。まるで昨日のオーストラリアvsオマーンをもう一度体験しているかのような結果に。ニッポンvsカタール、1-1。メンバーを書く気力もわかない。
●これがもしカタールに先制でもされて、それが終了間際に追いついた1-1であれば、前回のジーコ・ジャパンのミラクルすぎる優勝を思い出すわけであるが、その逆なんである。ニッポンは完全に試合を支配した。少し決定機をムダにしすぎたかもしれないが、後半16分の高原のゴールで勝つはずだった。それが後半43分になって不注意からピンチを招き、よくわからん判定でフリーキックのチャンスを与え、ウルグアイ生まれでこのチームじゃ突出した攻撃力を持ったセバスチャンがフリーキックを蹴ったら、だれかに当たってゴールに入ってしまった。
●よくあること。でもこんな後味の悪い試合はない。この胸の奥のほうでドス黒く渦巻く、苦くて不味いヤツ、これがきっとサッカー。サッカーそのもの。失点シーン以外の内容が悪くなかっただけに、誰を呪うというわけにもいかない。が、オシムは顔を真っ赤にして激昂してた。
●オシムは選手たちにこう言ったらしい。「俺は死ぬ気で試合に臨んでいるから、お前たちも同じ気持ちで行け」。死ぬな。サッカーに恐怖する。
July 10, 2007