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August 22, 2007

人間失格

人間失格●ニュースで知った。太宰治の「人間失格」が売れに売れていることを。といっても、それはカバーが「DEATH NOTE」の小畑健の絵に新装されたから。で、それがこの絵なんだけど、どうっすか。もうどう見ても夜神月(=キラ)。そばに死神がいないのが不自然なくらいである。「ヒッヒッヒッ、僕は新世界の神になる」って薄気味悪く笑ってそうな感じ。太宰の「人間失格」については、改めて紹介するまでもないだろう。「恥の多い生涯を送って来ました」が有名な第一の手記冒頭、唐突な絶望感で始まり、子供の頃から病弱で寝込んでばかりいたとか、メシを食わなくても腹が減らないけど、メシを食べなければ死ぬといわれていやいや食ったとか、ある日空から一冊の帳面が落ちてきて、そこに人の名を書いたらその者が死んだので世の悪人たちを懲らしめてやることにしたとか、フルパワーでネガってる話だ。あれ、なんか違うぞ。まあいいか。
●しかし人間失格っていうのは救いがない。身も蓋もないわけで、なんとか合格にしてもらえないだろうか。だから「人間合格」ってのを書いたらどうか。みたいなネタを書こうと思ったら、すでにあるのだな、井上ひさしに「人間合格」が。
●「犬失格」とか。
●「猫失格」とか。(投げやり)