●以前、テレビでBSアニメ夜話を見てたらオタキングこと岡田斗司夫氏そっくりの痩せた人が出ててしゃべる内容もそっくりでご兄弟かなあと思っていたら本人だったって話をしたじゃないですか。あり得ない痩せっぷり。で、しばらくしたら書店に並んでいたのがこのダイエット本。「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫著)。ガーター亭さんでも紹介されていたように、これはすばらしい。読み物としておもしろい上に、確実に実用に使える。50キロ痩せて安定する方法はこれしかないって確信できる。いや、ワタシは5キロも痩せられればもう十分なんだけど。
●普通のダイエット法って、人を舐めたことばかり言うじゃないっすか。おおむね継続できるわけのないことばかりを要求する。ダイエットに関するスパムトラックバックとかスパムメールは山ほど受け取ってるけど、そこには「どうしたら私は不屈の意思力を必要とせず、リバウンドもせず健康も害さずに、スリムな人間になってモテモテで楽しい人生を送れるのか」っていう切実な問いかけがない。この本にはそれがあるんすよ。
●著者の言う痩せるための方法は、突き詰めれば「記録すること」。これは50キロ痩せるための助走段階にすぎないんだけど、「口にしたものを毎日必ずメモする」というだけでもある程度は痩せはじめるという指摘には目ウロコ。この段階では食事について一切制限していないにもかかわらず。ワタシ程度の「痩せたい」なら、この「助走」をするだけで実現するのかもしれない。
●あとこれ、割りと物事のマニアックな楽しみ方を知っている人のほうが向いている気がする。つまりクラヲタ向け。途中から食べるもの飲むもののカロリー数を把握しなきゃいけなくなる、そのあたりが特に。クラヲタ属性があると、同じハムチーズサンドでもセブンとファミマじゃカロリー数がどう違うかとか、楽しみながら把握できそうだし。というか、この本では全般に楽しんでるんですよ、50キロダイエットを。
●読後、今日から食事を記録して、まずは3キロを目標に痩せてみよう、そんな気になった。が、その一方で、就寝前に柿ピーやアイスモナカを欲望しながらこうも思う。仮に今から10キロや20キロ太ったとしても、この本さえあれば楽しく痩せられるのではないか。だから安心して爆食してもよいのじゃないか、と。
September 5, 2007