●ルチアーノ・パヴァロッティ死去。ワールドカップでの三大テノール・コンサートだとか、いろいろな話題があったけど、自分の中に「パヴァロッティの時代」が来たことはなかった。ところが今年になってマネージャーのハーバート・ブレスリンが書いた暴露本(?)「王様と私」を読んで以来、急にパヴァロッティに親しみがわくようになってしまい、あろうことかパヴァロッティのベスト盤を買い求め、リビングに常備するようになってしまった。現在形のスーパースターであるあいだは近寄る気にならなくても、表舞台から退くとある意味素直に楽しめる、みたいな。でもドミンゴでは同じことは起きないはず。オペラを歌手で聴かないワタシみたいな者までも魅了してしまう、甘くて明るい声。クラシックの枠を超えたポピュラリティを獲得した。横紙破りな生き方をした人なんだろうけど、「お客こそわが命」という徹底したショーマンシップはきっと筋が通っていた。また訃報エントリーになってしまった。