●映画館で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を見てきた。懐かしい。最初のテレビアニメシリーズが95年~96年だもんなあ。今回、表記が「エヴァンゲリオン」じゃなくて「ヱヴァンゲリヲン」。で、内容的にはかつての「エヴァ」のリメークではないけど、まったく新しい物語でもないという、微妙なことになっている。
●「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は全4部作。「序」は「序破急」の「序」ってことなんだそうだけど、それじゃあ3部作だろうって気もする。「急」が2部に分かれるのか。まあワーグナーの「ニーベルングの指環」だって全4部作だけど第3夜までだから、それと似たようなものか。
●今回の「序」は、旧「エヴァ」とストーリー的にはほぼ同じで、「ヤシマ作戦」がクライマックスになっている。だから惣流・アスカ・ラングレーは登場しない。エヴァンゲリオンも初号機と零号機しか出てこない。ただあちこちで微妙にいろんな違いがあって、知ってるけど知らない世界みたいな感じ。碇シンジが葛城ミサトに連れられて地下で見る×××は、前回は×××って呼ばれてたよなあとか(意味不明だよっ!)。絵は全部描き直されているみたいで、大変美しい。
●物語の核となるテーマは自分のなかで色褪せているところもあるけど、それでも十分楽しめた。碇シンジがいつもイヤフォンで音楽を聴いてて、そのハードウェアは相変わらずDATだった(S-DATと書かれている)。iPodみたいな携帯オーディオではない。全般にケータイの存在感が薄いんだけど、携帯電話自体は存在している。舞台は前と同じく「セカンド・インパクト」後の第3新東京市。でも西暦何年かはどこにも明示されていない。旧作では西暦2015年だったのに。意味があるのかも。あるいはないのかも。
●エンドクレジットになっても席を立たないように。「サービスサービス」あり。
September 25, 2007