●サカ好きなら読むしか。「サッカー茶柱観測所」(えのきどいちろう著/駒草出版)。一時期、この連載を読むためだけに週刊「サッカーマガジン」を購読していた。書店では見つけられなかったようで単行本になっていたのを知らず、ようやくゲット。たっぷりと楽しんだ。
●中身はなんでもありのサッカー・コラム、ググッとサッカーの本質に迫るネタもあれば、脱力するようなバカネタもあり。でも突き詰めればサッカー愛。なんつうかな、好きなものに対する「おもしろがり力」の高さが半端じゃないんすよ。朝、思い立ったら高速バスに乗って磐田とか甲府に行くみたいなネタが特に好き。サカ好きなら、サッカーを存分にとことん楽しみたいわけっすよ。当たり前? いや、そんなことない。世の中には東京ヴェルディの凡戦を見て「こんなサッカー見てなにがおもしろい。バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドがサッカーだ」と上から目線で述べる気難しいヲタもいっぱいいる。でもJ2の試合からもそのおもしろさを味わいつくすことのできる感受性のほうがサカ好きには有用なのであって、「サッカー茶柱観測所」はおもしろがるために、ときには物語を紡ぎ出すことだって厭わない。圧倒的に正しい。帯に原博美監督のコメントが載っている。「えのきどさんは最高にサッカーを楽しんでるね」。
●細かいネタだけど、ボスニア・ヘルツェゴビナのムシッチとカメルーンのソングの話に感動した。いや、単にユニの背中にある名前が、MUSICとSONGだってそれだけの話なんだけど。でもスゴくない? あと、アディダスの話も衝撃的だった。「川淵三郎」っていう名前の中に、2ヵ所も三本線が入っているっての! 氏名がすでにアディダス(笑)。どうしてそんなこと、思いつくですか!
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●リアルつながりの方、ネットつながりの方にミニ緊急告知。10/19(金)夜、いっしょに草サッカーしてくれる人、募集。気軽なミニゲームを予定、大半未経験者、40~20代。競技性ゼロ、親睦優先、初めてでもOK。雨天中止、場所は都内。興味のある方、ご連絡ください。ボールは友達。
October 16, 2007