●おっと、忘れてた。フリードリヒ・グルダのモーツァルト・テープス2。2枚組でピアノ・ソナタ6曲を収録。国内盤は11月に発売される。前作に続いて、またもグルダの未発表録音が登場。これでモーツァルトのソナタがほとんどそろったことになる。前回と同じように、この世でもっとも美しいモーツァルトだと思ったが、同時にこれらが後から遅れて出てきたことにも納得。残念ながら音質がよろしくないんである。ヘッドフォンで聴くのは途中であきらめた(録音レベル高すぎてガンガン音が割れる)。しかし、完璧なレコーディングによる退屈なモーツァルトと、ボロボロの録音による最高のモーツァルトと、どっちが聴きたいかって問われたらコンマ1秒の逡巡もなく後者。躊躇レスにゲットするしか。録音のタイミングも違うのかもしれんが、第14番ハ短調のソナタと幻想曲ハ短調(前作収録)が別々の商品に分かれてしまった……が、そんなの瑣末なことか。
●これって80年代ヒストリカル? いつまで死んだピアニストを追いかけるのか。まあでもモーツァルトもとっくに死んでるわけだから、クラシック者としてはこれがフツーとも言える。録音は死んだ人、演奏会は生きてる人みたいな感じになってきてるっぽい。ていうか、演奏会は死んでる人じゃムリか(笑)、おそらく将来も。ソンビ化されない限り。
October 25, 2007
グルダのモーツァルト・テープス2
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