●遅ればせながら、ややダイジェスト気味で録画チェック。これ、結果知らずに見てたらこんなおもしろい試合はなかっただろうなあ。もしワタシがレッズ・サポなら狂喜乱舞して室内エアフットボールでハットトリック決めること確実。ニュースでチラッと「PK戦を制して浦和レッズが決勝へ」ってのは見てた。で、前のアウェイでの試合は2-2だったわけだ。アジア・チャンピオンズ・リーグではアウェイ・ゴール優先ルールがあるから、PK戦になるということは、すなわち、このホームでの試合も2-2になって、しかも延長は0-0だったってことを意味する。恐るべし、アウェイ・ゴール優先ルール。「PK戦」と知っただけで、スコアまで全部バレ(苦笑)。
●しかもこの試合、ポンテのクロスを、ワシントンが「デカくてもやっぱりブラジル人だな!」っていうエレガントなトラップで足元に落ち着かせ、豪快にズドンと城南ゴールに叩き込んで浦和が先制したんである。アウェイで2-2だったんだから、これで圧倒的に浦和が有利に。でも城南一和は激しかった。彼らが2ゴール奪って逆転し、さらに浦和が追いついた。城南一和を見てて、一昔前の日韓戦の激しさを思い出した。どっちが勝っても終わったら両者とも消耗してる、みたいな。
●この日韓対決で、たとえばトゥーリオの顔面めがけてわざわざ肘を入れてくるような悪辣な競り合いをするのが城南のイタマールっていうブラジル人だったり、鼻骨骨折してるのに出場して味方を鼓舞するのが浦和のワシントンであったりするわけで、クラブ文化ってスゴイというか、これってバルセロナに移籍してきた外国人が「マドリッドの奴らには絶対負けられない」とかいうのと似てる。こういう試合を見ると、代表の親善試合が味気なく思える人たちが出てくるのは良くわかる。ま、でも、それはレッズ・ファンだけの特権だから。次の決勝、ぜひ浦和に勝ってほしいけど、最終的にはヨソのクラブの話であって、残るのはひたすらに羨望それだけ。
October 26, 2007