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November 22, 2007

東に音楽、西に北京

●寒くなってきた。国立競技場ではニッポンU22の出場権をかけた五輪予選最終戦、vsサウジアラビア。しかしスマソ、サッカーの神様、試合は中継を録画しておいて、ヘンシェル・クァルテットへ(第一生命ホール)。ハイドンの弦楽四重奏曲第74番「騎士」(かなり楽しげ)、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」、ブラームスの弦楽五重奏曲第2番(+澤和樹ヴィオラ)。満喫、すばらしく。ほぼ完璧同時刻に行われているヤング・ジャパンの結果が気になるが、気になるからといって誰かにいきなり結果を教えられても困るんである。帰ってから見るんだから。でもまあ、この時間にコンサートに来てる人が、いきなり休憩中にワタシめがけて「今3対1ですよ!」とか言う心配はない。
●ワタシは得意の妄想をはじめた。今これだけ見事なクァルテットの演奏がここにある。場所は勝どき。名前、縁起よし。同時刻の千駄ヶ谷となにかがつながってる気がする。「騎士」の終楽章は鮮烈で、でも少しユーモラス。U22でいえば、平山がゴールを決めて、笑みを浮かべながらアネルカのゴール・パフォーマンスをまねる場面だ。1点先制。ヤナーチェクはだれとも似ていない音楽。エキゾチックであるが洗練されている。カレン・ロバートだな。2-0。ブラームスは五重奏なので、ヴィオラが途中出場して中音域を厚くする。おそらく中盤に交代選手が入った。梅崎だろう。完璧なハーモニーで3-0。音楽を堪能し、勝利を予感、満足して帰路についた。
●夜中に録画を再生すると、反町ジャパンはサウジアラビアの予想外の激しい攻撃にさらされ、ゴール前で体を張って守っていた。平山もカレンもベンチにすら入っていない。梅崎はベンチにいるが途中出場しない。泥臭いファイトで0-0。1失点すればすべてが終わっていたが、めでたく五輪出場権は獲得した。水本、偉い。泣く水野。ワタシの妄想力はまだまだ未熟だった。