●今回のドレスデン国立歌劇場(ゼンパーオーパー)、ワタシはなにも行かなかったんだけど、ムスバッハ演出の「サロメ」は相当おもしろかったみたいっすね。「七つのヴェールの踊り」の趣向を人から聞いて笑ってしまった。一歩まちがえると「モンティパイソン」のネタにもなりうる。
●もともと少女が男の生首を求めるという点で「サロメ」はとんでもない話だし、実際にそうするかどうかは別として、「七つのヴェールの踊り」ではサロメが全裸になるという設定だから、このオペラは良くも悪くも話題になりやすい。
●今思いついた顰蹙のがっかり演出。「七つのヴェールの踊り」で、最初からほとんど裸同然の歌手が出てくる。曲とともに歌手は一枚一枚、衣服を着始める。ブラウス、タイツ、スカート、セーター、マフラー、コート……、音楽が高潮するとともにサロメはどんどん厚着にっ! 衝撃の厚着フェチ向け演出。ってのはどうか。
November 29, 2007