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January 11, 2008

季刊「サッカー批評」37

サッカー批評季刊「サッカー批評」、もう第37号なのか。一時興味がもてなくなってたけど、最近は復活している。雑誌は全体の中に「おもしろい!」っていう記事が2つ3つあれば、(仮にあるとして)つまらない記事がいくつあっても関係ない派。今号も大満足。特集は「オシムが教えてくれた」。
●木村元彦氏の巻頭記事がよかった。オシムが息子アマルのジェフ監督就任に最後まで大反対していたという話や、次々とやってくるCM出演の依頼に一切耳を貸さず、印税や取材謝礼など監督業以外の報酬をすべて金額も見ずにボスニアの子供たちのために寄付していたという話など。「親子二代でジャパンマネーを狙っている」みたいな的外れな批判をバッサリ一刀両断。すっきりさわやか。
●あと、大変興味深かったのが柏のフランサのインタビュー。ワタシはこの元ブラジル代表ストライカーを心底憎らしく思っているのだが(なぜならJリーグのレベルをはるかに超えて上手く、しかも余裕を持ちすぎだから。敵に回すと屈辱感しか感じない)、Jリーグの審判の笛の基準、つまり「激しいプレイに対してファウルを取るか取らないか」について、ヨーロッパ寄りだと言っている。ヨーロッパの審判はなかなか笛を吹かない。ブラジルならキツいコンタクトに対してすぐに吹く。日本のサカヲタはほとんどが「Jリーグはすぐに笛を吹く。欧州を見習え」みたいに思ってるんだけど、フランサの感覚だと逆なんすね。Jの主審はもっとファウルを取れと言ってるんである。これはまあ彼がテクニックで勝負するストライカーだからでもあるだろうけど、でもそんな見方もあるのかと驚愕。欧州のフィジカル重視のサッカーに辟易してるブラジル人も多い、と。

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