amazon
January 21, 2008

オノフリ@ヘンデル・フェスティバル・ジャパン

●先週末は浜離宮朝日ホールでエンリコ・オノフリ指揮キャノンズ・コンサート室内管弦楽団&合唱団のヘンデル。曲は「水上の音楽」と「戴冠式アンセム」。LFJおよびCDでの疾風怒濤のモーツァルトに対して、ヘンデルではどうなんだろうと思っていたら、やっぱりアグレッシブで躍動感にあふれたオノフリ色のヘンデルだった。イル・ジャルディーノ・アルモニコと地続きのヘンデルでもあり。体も音楽も気持ちも弾んでた。
●オーケストラのメンバーはBCJ他さまざまな団体で活動する若手中心の日本人プレーヤーたちなので、ディヴィノ・ソスピロと100%同じくらい強烈とはいかないけど、限られたリハーサル回数でこれだけオノフリの音楽が浸透してるんだからスゴい。
●4曲からなる「戴冠式アンセム」は、通常1曲目に挙げられる「司祭ザドク」をおしまいに置いての演奏。3曲目の「わが心に美しい詩が浮かび」で思い切りドラマティックに盛り上げておいて、そのままアタッカ気味に「司祭ザドク」の静かな序奏に入ったときには鳥肌が立った。
●もっとも「司祭ザドク」が流れ出すと、つい血がたぎってしまうというのはサッカー・ファンの習性でもあるが(笑)。このヘンデルの曲に全然違った歌詞とかトランペットの華やかなファンファーレを付け加えたのが、「UEFAチャンピオンズリーグ賛歌」。試合そのものだけじゃなくハイライト番組だとかで耳タコなくらい聴かされるので、本家ヘンデルを聴いていても勝手に脳内にトランペットのファンファーレが侵食してきて困りモノである。やっぱりヘンデルの原曲はいいよなあと至極当然な感慨を抱く。
●だが帰宅途中に演奏会の記憶をたどろうとすると、さっそく頭に「チャンピオンズリーグ賛歌」が! うおお、せっかくオノフリの生「司祭ザドク」聴けたのに、どうしてくれよう、UEFAめ。

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/881

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「来た人、去る人、来る人」です。

次の記事は「映画「フォーリング・ダウン」」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。