●このところ、書類仕事で、ていうのは季節柄アレすなわち税務ってわけであるが、連日オマイガッ!と頭を抱え悶絶し複式簿記なる全銀河最大の謎に挑み、敗北感に打ちひしがれながら夜中にアイスクリーム爆食したくなるような日が続いていたのである、だがしかし、会計ソフトと一時休戦を合意した月曜日は一転して快晴、昼間原稿を書いて送信し、夕方実りのある打ち合わせに出かけ、夜は遅すぎた新年会で気持ちのよい人々と会い、夜中にCDでツァハリアスの弾くシューベルトを聴いたらツボに入った、ラブ平和、それで思ったのだが物事はバランスする、おおむねではあるがかなりの程度、しかしバランスするっていうのは○と×が交互に訪れるわけではなく、○○○と来ることもあれば、×××なこともあってバランスするのであり、バランス理論をあまりに突き詰めるとしまいには吉兆に凶兆を読み取り、凶報に吉報を予感する倒錯的な状態に到達してしまって、それはそれで「裏の裏は表でしょ」的な意味レスさがあって困る、世はバランスだけでは語れない、しかし作らなければいけないのがバランスシートであり、貸し方借り方売上げ青色申告源泉徴収、謎が謎を呼ぶ確定申告、いや謎を呼んでるのはワタシの帳簿だけで世間じゃそうじゃないのか、ともあれ、何日か仕事の都合で休戦するが週末あたりには決着付けたいアレであり、あ、全然関係ないんですけど、先日ムンク展ってやってたじゃないですか東京で、そのときふと思いついたんだけど、女の人が表現主義的に叫んでいる絵画を2枚並べて「叫姉妹」ってのを作ったらどうかなーと愚考、でも最近いけるかなと思ってるのは「何かが微妙に違う」シリーズ・曲名編で、たとえば「小鳥を調教するアッシジの聖フランチェスコ」とか、楽劇「陰のある女」とか、歌劇「カメルン」とか、そういったことを考えて月曜日が過ぎる。
February 26, 2008