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April 15, 2008

「通訳」続き

●知人宅に招かれると、そこには美形のニャンコが。スコティッシュフォールドっていうの? 耳の折れたネコ。人見知りしない若猫だったので、じゃらしたり撫でたり肉球に触ったりして存分に遊ぶ。ていうか、遊んでもらう。
●しかしニャンコとはネコ言語?でコミュニケーション取れるのに、人間同士だと大変な種類の言語があって隣の国の人とも話せない。で、昨日のマラーニの「通訳」みたいな物語が書かれたりする。こういう謎の言語が出てくると、バベルの塔が建つ以前の原始言語を連想する。
●謎の言語といえば思い出すのはサミュエル・R・ディレイニーの「バベル17」(ハヤカワ文庫SF)。敵対勢力による破壊活動が行われる際に、常に発信源不明の謎の通信「バベル17」が交わされていることが発見され、これを暗号とみなした軍が暗号解読技師の経験を持つ詩人の主人公に解読を依頼する。が、主人公はこれが暗号ではなく言語であると看破する。「バベル17」は効率性の非常に高い言語らしくて、既存言語が何センテンスも費やすところをワンフレーズで表現できるみたいな設定になっている。一瞬「んなわけあるか」と思うが、人工言語ならそういうこともありうるかも。プログラミング言語とか。
●ちなみにマラーニは人工言語「ユーロパント」の考案者としても知られているそうで、これは英、独、仏、伊、スペイン語などをごちゃ混ぜにした「勉強せずに話せる唯一の言語」なんだそうである(まあジョークなんだけど)。といっても日本語話者にとってはそれすら読めないが。そういえば漢字を使った漢字文化圏向け人工言語ってないんだろうか。

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