June 8, 2008

オマーンvsニッポン@ワールドカップ2010三次予選

オマーン●やっぱり。先日のホームゲームでは相手にチャンスをほとんど与えず3-0で完勝したわけだが、アウェイで戦えばもう別人別チーム別次元のオマーン。実際監督もメンバーも変わってるから本当に別チーム。ニッポンは苦戦した。先制してれば違ったんだろうが、前半につまらないフリーキックを与え、そこから相手のミドルシュートがニッポンのゴールに突き刺さって早々に失点。トゥーリオはなぜか落ち着きを失っていたように見えた。
●後半8分に玉田の突破からPKを獲得。蹴るのは遠藤。いつもの「コロコロPK」をやるのか、ドキドキした。相手はイングランド・プレミアリーグでレギュラーを張るアリ・アルハブシ。遠藤のキックのモーションに対して、さすがこのキーパーは一歩も動かない。でもそれならそれでゴール右隅に「コロコロ」を入れてしまうんだから、遠藤はスゴい。1-1。
●その直後、主審がバランスをとるかのようにオマーンにPKを与えてしまう。一瞬にして暗澹たる気分に。でもオマーンのキッカーが、遠藤の「コロコロ」から悪いインスピレーションを得てしまったようで、中途半端な「擬似コロコロ」を蹴ったら楢崎がセーブ。この瞬間、神、楢崎。
●主審に悪口は言えない。大久保がキーパーと交錯したときに、まったくなんの意味もなく相手に蹴りを入れる。ありえない。当然のごとく退場。まさかあれがズル賢いプレイだとでも? ただ主審が同時にオマーンの4番も退場にしてくれたので助かった。4番が松井を突いたということらしいが、退場させるほどのものではなかった。
●中東で試合をすると、すぐに「40度の灼熱地獄」みたいな話になるんだけど、実はほとんどの場合、先にバテるのはその中東のチームなんすよ。ニッポンはアジアの戦いでいっつも中東アウェイで戦ってるわけで、こういうときに真夏でも試合をしているJリーグの強みが出るのか、どんな暑くても中東でニッポンが走り負けたところなんて見た記憶がない。そもそも中東のチームは、40度でも走れるんじゃなくて、40度だから走らないサッカーに適応してるだけで、後半の後半くらいはバタバタと足が攣る選手が続出。おかげでニッポンは次々とチャンスを作り、これは勝てる試合だと思えたのだが……結果は1-1のまま。
●しかしオマーンに勝点3を与えなくて良かった。もうバーレーンの後塵を拝するのは良しとして、2位を狙うと考えればこの引分けは大きい。三次予選でこんなに苦労するとは。でもサッカーだしな。そういうものという気もする。
●この試合の後、すぐにオーストリア&スイスでEURO2008開幕。4年に一度の欧州選手権。6月29日、ウィーンで決勝が行われる。これは楽しみ。開催国オーストリアの健闘を祈る。

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