June 16, 2008

EURO2008とニッポンW杯予選と横河武蔵野FCとサカ廃人な自分

欧州選手権2008●もうダメ、おもしろすぎる、EURO2008。ワールドカップ2006よりおもしろい。EURO2004よりおもしろい。ワールドカップ2002は半分地元開催だから別格とすると、このおもしろさはワールドカップ1998フランス大会以来だっ!
●グループリーグ第2戦後半のマイEURO2008事件簿。オランダ 4-1 フランス。オランダのゴールはどれもこれもやたらダイナミックで美しい。イタリア、そしてフランスと、前回W杯優勝国と準優勝国から大量点を奪う異次元の攻撃力。いつもは内紛で空中分解するが、今回は「みんなでメシ食いに行く」くらいチームは仲良し。これは事件だ。
●ルーマニアvsイタリアは1-1のドロー。ルーマニアにもチャンスあり。主審が信じられないようなPKをルーマニアにプレゼントした。ムトゥはこれを正面に蹴り込むが、イタリアの守護神ブフォンが「残った足」で弾いてファインセーブ。ワタシの説では、これはムトゥはワザと真ん中に蹴った、ブフォンにセーブするチャンスを与えるために。あの主審の判定で、決勝点がルーマニアに与えられていいものか。あれがPKなら欧州サッカーは1試合に10回くらいPKになる。ムトゥは困惑した。ここでワザと枠を外すほど利他的な行為は許されない。しかし、普通にこれを蹴ることは何か正しいサッカーのあり方に反する。「フェアネス」について考え、中央に強く蹴りこむことで、絶妙のバランスが取れるとムトゥは考えた。
●ブフォンも同じことを考えれば中央で不動の姿勢でボールを止めた。でもブフォンは左に飛んだ。イタリア代表にとっては、相手のミスをつくのがサッカー、ムトゥの考えてることなど思いもよらない。結果的に止められたのはブフォンの超絶技巧ゆえ。……とワタシは解したが、「そんなわけないだろう」という声、多数。真実は果たしてどちらか、激論が戦わされることとなり、この論争は「ブフォン論争」と名づけられた(ウソ)。
●スペイン 2-1 スウェーデン。お互い引分ければ十分だったと思うが、試合開始早々からオープンに攻め合う好ゲーム。しかし後半の後半くらいから、「このまま1-1でムリしなくていいよね」という空気が流れ出した(気がする)。その淀んだ空気を終了直前、スペインのビジャが吹き飛ばした。スウェーデンは第3戦にロシアと決勝トーナメント進出をかけて直接対決。
ニッポン!●そしてわれらがニッポン代表はアウェイでタイ戦@ワールドカップ三次予選。ケガの中村俊輔が出場という時点でかなり不安になる。中村ケンゴーじゃダメなのか。でもトゥーリオ、中澤のヘッドが炸裂して快勝。オマーンとバーレーンが引分けたので、ニッポンの最終予選進出が決定。タイや中東のアウェイ戦での代表のたくましさはスゴいと思う。しかし最終予選は茨の道を覚悟。
●世界がEUROに熱狂する、しかしニッポンではJ2もJFLも開催中。JFLの横河武蔵野FC対ニューウェーブ北九州をご近所観戦。観衆884名。少し遅刻して駆けつけたらすでに武蔵野は1失点。リプレイもテレビ中継もないから、このゴールを見る方法はない。前半、PKを岡が決めて同点に追いついたが、終盤失点してまたしても敗北。開幕から11試合負けなしの快進撃を見せていたが、一転して最近5試合は1分4敗と勝ちなし。少し安易なミスが多すぎたのは、自信を失っているせいなのか。
●楽園のようなEURO2008、代表の灼熱アウェイ戦、ご近所のJFL、その内容は著しく違うんだけど、どれ見ても熱くなれる。今日の武蔵野FCの攻撃で、浮かしたループパスをフォワードの岡がオーバーヘッドシュートを試みた瞬間があって、あれがもし決まっていたら、ワタシのなかではクリスチャーノ・ロナウドを超える伝説になっていた。「伝説」って最高の響きだよなー。

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