●同じA組のポルトガルはすでに1位通過を決めている。フェリペ監督は第3戦をどうするのかな?と思ったら、やはりほとんどのメンバーを入れ替えて主力温存。A組は日程的にもっとも有利な組である上に、この第3戦をコンディション調整に使えたのは大きい。優勝するかも。
●とスタメンだけ確認したらもうポルトガル戦に用はない、同時刻スタートのトルコvsチェコ戦に集中。この試合、引き分ければ例の複雑怪奇(?)なレギュレーションによりPK戦が行われる。めったにない機会なので見たい気もする……が、やはりトルコを応援する。
●前半からチェコがゲームを支配して、34分にコラー、62分にプラシルがゴールを決めて2-0。チェコはブリュックナー監督のもと一時代を築き上げた好チームだが、エースのロシツキーがいないこともあって、やや鮮度に欠ける気もする。でもやっぱり強い……。
●が、すべては終盤の15分ほどに起きた。75分、アルダの見事なゴールでトルコが1点を返す。もう時間がないと思われた87分に、これは見たくはなかったが名手チェフがミスをしてニハトが劇的な同点ゴール。
●「おお、まさかPKにもつれ込むとは!」と驚くのはまだ早かった。89分にふたたびニハトがゴールして、まさかの大逆転。これはドライブ回転をかけてキーパーを巻いてゴール右上隅に収まる技巧的なシュートだった。この直後、トルコのキーパーがコラーを突き倒して、なんと退場。すでに交代枠を使い切っていたのでフィールドプレーヤーがゴールマウスに立つ緊急事態へ。これでロスタイムにチェコがゴールを決めれば、トルコはフィールドプレーヤーでPK戦に臨まなければならなくなったわけだが、きっちり時間を使ってタイムアップ。3-2の奇跡の逆転勝利。ホントにサッカーは何が起きるかわからない。
●ユーロでもワールドカップでもグループリーグの第3戦がいちばんおもしろい。今回、同勝点時の順位決定方法がやや複雑化したが、今のところは良い方に機能している感じ。
June 17, 2008