●おっと、まちがえた。WOWOWの解説者が何回「オーストラリア」って言ってしまうかとドキドキ。オーストリアvsドイツ。
●音楽においては世界の中心、でもサッカーとなると辺境の地扱いされがちなオーストリア、しかし今回ばかりはユーロ開催国なのだから、主役である。応援するしか。決勝トーナメントに進むためには、オーストリアはドイツに勝たなければならない。ここで番狂わせが起きてドイツが敗退したら、ある意味これも伝説。
●しかし当人たちはどう思っているか知らないが、傍から見るとまさにオーストリアとドイツは兄弟、やっているサッカーのスタイルはそっくり。屈強な大男がズラリそろって、大変ダイナミックで質実剛健、しかし(一、二人の例外を除いて)シャレっ気みたいなものはまるでなし。これはヴァスティッチはサポのアイドルになるよなー。
●でもスタイルは似てても、フィロソフィーはぜんぜん違う。「サッカーとは何か」について、イングランドの往年の名選手リネカーはこう定義した。「サッカーとは11人と11人で1つのボールを追いかけ回して、そして最後にドイツが勝っているというスポーツだ」。それくらいドイツはいつでも勝つ。もうヤになるほど勝つ。現実的なスタイルで勝利への最短距離を歩む。もういいよ、ドイツの勝ちで、と音を上げたくなる。
●バラックはフリーキックを豪快にオーストリアのゴールに叩き込んだ、たぶん壁が足りてない。オーストリアは魂のフットボールで反撃するんだけど、どうしても最後のところで技術が追いつかない。でも決して下を向かないファイティング・スピリッツは立派。途中、両チーム監督退席処分という珍事があった。オーストリアは交代枠を3枚使い切ったが、ヴァスティッチの出番はナシ。それって大会から退くにあたってマズくないか? ドイツが1-0で勝利して、結局難なく決勝トーナメントに進んでしまった。次の相手は真逆のスタイルを持つポルトガル。
●先に2勝して1位が決まっていたクロアチアは、先発を控え組と総入れ替え。日程を見たらどう考えてもそのほうがいい。しかもクロアチアはBチームでポーランドに勝った。ますますクロアチア優勝説が現実味を帯びてきたかも!?
June 18, 2008