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July 16, 2008

猫の子守唄

●暑くなってきたら、眠れなくなったりしませんか。思ったより、朝早くに目が覚めてしまったり。ああ、暑い。眠れないときは何を聞いたらいいのだろうか、そうだ、それは子守唄だ。
WORKS OF IGOR STRAVINSKY●思いついた、ストラヴィンスキーにあれがあったな! 例の自作自演BOXに入ってるはずだと取り出して聴く、「猫の子守唄」。アルトとクラリネット3本のための曲なんて、どうして書こうと思ったんだろうか。というか、この曲名からしてよくわかんない。だって、猫ほど子守唄を必要としない生命体が地球上にいるだろうか。連中はいつだって寝てるじゃないか、気持ち良さそうに。
●その謎を探るべく、眠いような眠くないような緩慢な状態にあるワタシは歌詞テキストをお手軽に見つけようとググってみたが、ロシア語とフランス語の詞しかヒットせず、どちらも読めない。猫はクラリネットっぽいかもなあ、しなやかな感じが。しかし眠れないのは困る。箱モノつながりでDHM50周年記念ボックスからスキップ・センペのクープランを見つけ出し、「子守唄、あるいはゆりかごのいとし児」を聴いて、心を落ち着かせる。
●それでも、暑くて眠れないなら、再び猫について考える。猫の曲には「猫の子守唄」以外にどんな曲があるだろう。まず、同じストラヴィンスキーに「ふくろうと猫」という歌曲があったっけ(これはソプラノとピアノでフツーの編成だ)。それから少しアレな俗称だが、ショパンの「猫のワルツ」があるな。あとは……あ、あれがあるね、ドメニコ・スカルラッティの「猫のフーガ」。しかしどの曲もやたら短いぞ。まあ、あの飽きっぽい種族に長大な作品は似合わんか。
●でもこれだけ? 他にないのか、クラシックでネコ名曲は。なにしろ、頼みの「動物の謝肉祭」に猫が登場しないのがよろしくない。ライオンは出てくるがネコ科とはいえ猫じゃないし、11曲目の「ピアニスト」に「実はネコ人間がピアノ弾いてました!」的な豪快なオチが用意されているとも思えないし。ネコ型ロボット交響曲もネコ耳娘ソナタもないし、意外とないね、猫は。あと何かあったっけな、うーん、うーん、うー、Zzzzzzz....

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