●今年もバイロイト音楽祭が開幕。欧州各局の生中継をネットラジオで聴くことができる。日本時間だと金曜の23時にダニエレ・ガッティ指揮の「パルジファル」で開幕。これを律儀に生中継で最後まで付き合うと翌朝の5時くらいになってしまう。それはムリすぎなので、第1幕だけ一通り聴いて、あとは第2幕のおしまいをつまみ聞いて寝る。ワグネリアンじゃないけど、せっかくのお祭なので、遠巻きに眺めて参加するくらいの感じで付き合おうかと。各局中継予定は以下のサイトなどで。
operacast.com BAYREUTH 2008
http://www.operacast.com/bayreuth08.htm
●PC経由で聴いている以上、生中継だろうが録画中継だろうが現象的にはなにも違いがないはずなんだけど、こちらの高揚感はぜんぜん違う。「今まさにリアルタイムで演奏されている音楽がネットワークを経由してウチのスピーカーで鳴っている」というそれだけで、とてつもなく感慨深い。初めてインターネットというものに触れて、このサイトを作った1995年時点でこんな未来は想像もできなかった。ネットが世間に浸透し買い物やらコミュニケーションが便利になるっていうのは予測可能な範囲だけど、こんなにも音楽ファンに都合のいい現実がやってくるなんて。NHK-FMとか身近な放送局は専用の機械(ラジオ)がないと聴けないのに、ドイツのBayern4とかハンガリーのBartokRadioとかはPCとネットがあれば容易にアクセスできるという不思議。
●で、続いて土曜の深夜はペーター・シュナイダー指揮の「トリスタンとイゾルデ」。今まさに放送中(ついさっきトリスタンとイゾルデがヤバいクスリを!)。これもおしまいまでは起きてられないので、途中まで。Bayern 4は128Kbps MP3とビットレートは十分高くて、ヘッドフォンで聴いても楽しめる。
●余談。ウチはPCとオーディオをつなげるのにRolandのUA-1EXっていう安価なUSBオーディオ・インターフェイスを使用してるんすよ。で、ネットラジオを録音しようと思ったら、なぜかUA-1EXが使えなくて、PC内蔵のオーディオデバイスじゃないとうまくいかないのがどうしてかなあと思ってた。そうしたらちゃんとメーカーサイトのサポートに説明があるではないか(→ここ)。裏面の録音ソース切り替えスイッチを DIGITAL に入れると、PC内の再生音がループバックする、と(サンプリング周波数は44.1kHzでOK)。これ、デフォルトでANALOGのほうに入っていたのかあ。見れば気がつきそうなものだけど、こんなディップスイッチみたいなのがあることをすっかり忘れていた。誰かの役に立つかもしれないので、書いておこう。