August 5, 2008

「真・神々の黄昏」

●ふう。先週のバイロイト音楽祭の中継だが、結局最後の「神々の黄昏」は第1幕と終幕のみ聴いた。第1幕を生で聴いて力尽き(スマソ、ブリュンヒルデ)、第2幕はあきらめたが、第3幕を聴かないのも惜しいと思い、楽しさは半減するものの録音で対応。
ワーグナー●で、これがもう圧倒的にすばらしい。「ラインの黄金」から「神々の黄昏」まで、結局全体の半分も聴けなかったと思うが、それでも「神々の黄昏」終幕は感無量。これほど壮大なスケールの音楽を単に「オペラ」と片付けたくはなく、楽劇とか舞台祝祭劇とか言いたくなる気持ちはわかる。こんな巨大な作品をたった一人で創造したワーグナーって、ずばり、天才だな(←みんな知ってるよ)。
●ワーグナー聴いてると、もうずっとワーグナーさえ聴いてりゃ後は何でもいいじゃないかみたいな怪しい気分に陥るから危うい。ほどほどにしとこ。
●最近大作映画はヒット作の続編ばかり、みたいなことを耳にするけど、だれかワーグナーくらい才能のある作曲家が「神々の黄昏」の続きを書いてくれないか。「神々の逆襲」とか「神々の最後の黄昏」とか「神々の黄昏・外伝」とか。いや、元ネタの北欧神話があるからそうそう勝手なことはできんか。ラグナロク以後の新たな時代の神々の復活と世界樹に守られた二人の人間による新時代の幕開けを描く、超大作楽劇!みたいな感じで。「CG使ってません!」とか。意味不明だが。
●ていうか現代にワーグナーが生きていたらこんな神話的なオペラは書かないか。ウケないし。「ワーグナー大先生、次のオペラは?」「うむ、海を舞台にしようと思う。金魚の女の子がいるのだが、それが少年と出会って、人間になりたいと思ってだな……」
●とか。冗談抜きでポニョの本名が「ブリュンヒルデ」って知ってた?
●「あー、テレビつけると今度のワーグナーの新作オペラのテーマ曲がずっと鳴ってて、頭にこびりつくー。ほら、あれ、♪サカナ、サカナ、サカナ~。えっ、違う?」
●ウソ。見てないし、ポニョ。
-----------------------------
●告知を一つ。衛星デジタルラジオのMUSIC BIRDさんにて、「MUSIC BIRDのクラシックワールドへようこそ」キャンペーン実施中。クラシック入門クイズがたぶん週替わりくらいで出題されるはずなのだが、クイズの一部についてご協力させていただきました。よろしければお試しを。

トラックバック(1)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/960

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「夢の島競技場で初観戦」です。

次の記事は「ミュージックエンタテインメント」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ