●北京五輪サッカーはアルゼンチンが1-0でナイジェリアを破って優勝。もうアルゼンチンの強さには呆れるしかない。だって、ありえないっすよ、この好成績は。
●オリンピック(U23)ではこれで2大会連続優勝ということになる。2004シドニー、2008北京で優勝。ちなみに1996アトランタでは今回と同じくナイジェリアと決勝を戦い、惜しくも準優勝で終わっている。オーバーエイジを使っているとはいえ、これだけでも若年層での突出した実力の高さがわかるが、その下の年代、U20を見るとさらにすさまじい。
●実はU20ワールドカップ(旧名ワールドユース)でもアルゼンチンは連覇してるんである。直近2007カナダで優勝、2005オランダで優勝。スゴすぎる。でもこれ、さらに遡れる。間一つおいて、2001アルゼンチンでも優勝、また間一つおいて1997マレーシアでも優勝、1995カタールでも優勝。U23とかU20という大会はアルゼンチンのためにあるんじゃないかと思えるような、優勝猛ラッシュ。永遠の黄金時代が続いているかのようだ。
●あまりに強烈だから整理しちゃう。U20(2年毎)と五輪(4年毎)のアルゼンチンの戦績。-は決勝に進めなかった大会。
1995 U20優勝
1996 五輪準優勝
1997 U20優勝
1999 U20 -
2000 五輪 -
2001 U20優勝
2003 U20 ー
2004 五輪優勝
2005 U20優勝
2007 U20優勝
2008 五輪優勝
●もう笑ってしまうほど強い。今回のリケルメとメッシのチームなんて、そのままワールドカップに出ても決勝くらいまで行けそうな気がする。ところが、実際にはワールドカップでの最近のアルゼンチンはそれほどでもない。2006年はベスト8止まり、2002年はまさかのグループリーグ敗退、1998年もベスト8止まり。若年層の教育は完璧だけど、そのやり方では大人になると通用しないってこと? うーん、そうは思えないけどなあ。
●単にW杯では運に見放されているだけっていう気もする。別の言い方をすると、マラドーナがドーピング検査に引っかかった1994アメリカ大会、あのときマラドーナがナイジェリア相手にゴールを決めて、カメラに向かって「ウオオーーー!」って咆哮したあの瞬間に、呪われた黄金時代がスタートしたのかも。