August 27, 2008

ラジオを流しながら

ラジオ●まだまだ続くBBC Proms。放送日から一週間、オン・デマンドで聴けるというだけでも時差のある日本では十分ありがたいんだけど、主要な公演についてはその後 Afternoon on 3 で放送されて、それがまた一週間ほど聴けるという二毛作状態になっている。ということをご教示いただいて知った(感謝)。BBCは気前がよい。
●仕事中になんとなく耳が寂しくなって、Prom 45のイラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ管弦楽団の公演を流してみた。1976年イスラエル生まれ。この若さで同団首席指揮者。最近の若手指揮者は本気で若くて、世界のあちこちに「千秋真一」がいるっぽい。曲はジョナサン・ハーヴィーを3曲とメシアン「コンセール・ア・キャトル」、ヴァレーズ「ポエム・エレクトロニク」「砂漠」の20世紀音楽プロ……あ、ハーヴィーは21世紀という可能性もあるか。これは後日ちゃんと聴いておいてもいいかも。同じくヴォルコフのベートーヴェン「田園」プロもあったんだが聴き逃してしまった。Afternoon on 3で再放送されるならそのときにきっと。
●この演奏会、独奏チェロが石坂団十郎氏だったんだけど、彼の名前は Danjulo Ishizaka と綴るんすね。公式サイトでもそうなってた。RじゃなくてLだと、Danjuloっていうのがなんかエキゾティックで、漢字の「団十郎」っていう古風で重々しいのとぜんぜん違うのがおもしろい。BBCのアナウンサーは Dan-juloとは読まず、Da-nju-loと認識してて、鼻にかかり気味にダニューロみたいになるのがカッコいい。といいつつ、LとRの区別がつかない自分。
●読み方といえば、イギリスの現代作曲家Jonathan Harveyは「ハーヴィー」だった。80年代のどこかで、彼のCDの国内盤が出たときにレコード会社か音楽雑誌が「ハーヴェイ」にしようと決めてたような記憶があるので、それに従って「ハーヴェイ」って書かれることが多いと思う。別にどちらでもいいんだけど、表記が割れるとGoogle化された社会では損しがち。

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