●今年のProms 2008も終盤に差しかかってきた。ラストナイトは9月13日。それほど熱心に追いかけてはいないんだけど、たくさん魅力的な公演が並んでいるので、ついついPCであれこれ作業しながら聴いてしまう。オンデマンドで聴けるって楽チン(死語)。
●Prom 55はスザンナ・マルッキ指揮フィルハーモニア管弦楽団。ヴァイオリン独奏に諏訪内晶子でエトヴェシュ作曲のヴァイオリン協奏曲「セヴン」。つまみ聴く。スペースシャトル「コロンビア」号の事故によって亡くなった7人の宇宙飛行士を追悼して書かれた曲ということで、ルツェルン音楽祭(初演)とNHK交響楽団の共同委嘱作品。今月、N響で日本初演されるんだけど、もう各地で何度か演奏されているようでPromsにも登場。一足先に一応聴いておこうかと。まだ記憶に新しいあの悲劇とエトヴェシュに何の接点があるのかぜんぜんわからないけど、名曲の予感、ネトラジでなんだけど、とりあえず。
●このコンサート、「セヴン」に続いてヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」なんすよ。それって、宇宙船は落ちるけど、ひばりは飛ぶって話? よくわからん。ちなみにスザンナ・マルッキ(アンサンブル・アンテルコンタンポラン音楽監督のフィンランド人女性指揮者)は体調不良のエトヴェシュの代役。
●あとはメジャーどころで、マゼール指揮ニューヨーク・フィルの2公演(スティーヴン・スタッキーの新作、ハルサイ他/バルトーク「中国の不思議な役人」組曲、チャイコフスキー5番)、ラトル指揮ベルリン・フィルのワーグナー「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」、メシアンのトゥランガリラ交響曲/ショスタコ10番)など、ラジオなのでデレデレと。この前、ドゥダメルのコンサートで「うわ、お客さんの盛り上がりがスゴい!」と思ったけど、実はマゼールが「春の祭典」をやっても、ラトルがショスタコ10番やっても、いつも同じくらいお客さんは盛り上がっていた。毎回、空前絶後の伝説のコンサートみたいな感じ。うらやましい。ような気がする。
September 9, 2008
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