●先週末の関八州見晴台でもそうだったんだけど、こういったところで見かけるハイカーはファミリーよりむしろベテラン勢が多い。しかも単独行が多め。O60世代の方々でもワタシなんかよりずっと健脚で、長距離をスイスイ歩く感じ。山を歩くから鍛えられてるのか、もともと強壮だから歩けるのかは謎。
●とはいえ、フツーは若い頃のほうが圧倒的に体力はある。今の自分が18歳くらいの自分を見たら、フィジカル面では化け物クラスに見えること確実。爆発的なパワー、体のキレ、膝や足首の柔軟さ、持続するスタミナ、そして疲労から回復する驚異的な速度。山歩きにも適しているわけだが、そんな年齢で「自然と触れ合いたい」とは思わない。山より街だ。肉体がピークをすっかり越えてから山に行きたくなるが、もう体力面で自信がないから選択肢は狭まっている。どうしてこうなるのかなあ。
●先日の「田舎暮らしに殺されない法」にもあったような気がするけど、自然が美しいのはそれが本質的に危険で恐ろしいものだから。街なら24時間明かりも食糧も確保可能だけど、山はどんな低山でも日が暮れたら真っ暗闇になるし、登山道を外れたら何があるかわからない。ヒトは集落にいるほうが安全だ。とすると、18歳くらいだとほとんど本能だけで生きてるから「自然」という危険を回避しようとする力が強く働いていたのが、加齢によって生存本能みたいなものが弱まってきて、その美しさに抗えなくなってしまうのかもしれん。
●そのうちグーグル・マウンテンビューとかで世界の名峰をe登山できるようになればいいのか。
●この秋にベルリン・フィル関係のドキュメンタリー映画が2本公開。「帝国オーケストラ」と「ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて」。PC Online「クラシックジャンキー」でご紹介中。ともに渋谷ユーロスペース他で。
October 14, 2008
いつかはグーグル登山
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