November 18, 2008

「復活」で讃えられるチャンピオン

●そういえば、先日ガンバ大阪が優勝したアジア・チャンピオンズリーグの決勝で、NHK-BSはマーラーの交響曲第2番「復活」を番組のオープニングテーマに用いていた。終楽章で合唱とオーケストラが復活を讃える壮大なクライマックスは、たしかにこのアジアナンバーワンを決める長い戦いの終結部にふさわしい。いつ耳にしてもウルッと来るっすね、この曲は。まあ、「何が復活するの?」と言われると困るが。
●試合終了後、遠藤がインタビューで「この調子でトヨタカップでもがんばります」みたいなことを言ってて驚く。選手たちにとって今でもあの大会はトヨタカップなのか。
●欧州と南米の勝者が戦う旧トヨタカップは、2005年から各大陸の王者が勝者を競う「FIFAクラブワールドカップ」に生まれ変わっている。この大会の通称と正式名称というのはいつだって一致していなくて、かつては外国の選手たちは「インターコンチネンタルカップ」と呼び、日本人は「トヨタカップ」と呼んでいたが、オフィシャルには「トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ」という名前だった。今年の大会の国内表記は「TOYOTAプレゼンツ FIFAクラブワールドカップジャパン 2008」となっているようだが、「トヨタカップ」と「ワールドカップ」がいっしょになっているみたいで落ち着かないというか、東京三菱UFJ三井住友銀行みたいな「全部盛り」感、大あり。
●有名な話だが、この大会の決勝戦は日産スタジアムで開催される。でもこの新トヨタカップで使用される際には、名前が従来名称の「横浜国際総合競技場」に戻り、NISSANのロゴは隠される。もしわれらがマリノスが大会の出場権を得ていたら、ホームスタジアムであるにもかかわらず「日産スタジアム」の名が使えないというややこしい事態になってたわけだ。その場合、胸のNISSANのロゴはどうなるんだろ。これはチームスポンサー名なんだから当然残るはずだが……。いや、現在J2落ちの危機に瀕するほど弱体化したクラブにとっては妄想レベルの話でしかないんだけど。

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