●あと一節を残すことになったJリーグ、鹿島、川崎、名古屋が可能性を残す優勝争い、さらには熾烈な降格争いも激しく気になるフットボールな週末、さらに言えばJ2だって気になる。ともかく山形のみなさま、J1昇格おめでとうございます! 広島はすでにJ1復帰決定済み。昇格のための入れ替え戦に出場する第3位は、最終節までもつれて、仙台、セレッソ大阪、湘南に可能性が残されている。
●で、そのJ2の下、日本の3部リーグたるJFLだ。JFLはこの週末が最終節だったんである。最終節のホームゲームであるので、これはなんとしても足を運ばねばと、武蔵野陸上競技場の横河武蔵野FCvsFC琉球戦へ。
●FC琉球って、あのトルシエが総監督になってるチームっすよ。でも総監督って何なんだろう。どれくらい日本に滞在するのかよくわからないんだが、武蔵野には来ていないっぽい。総監督の下にフランス人監督がいて、さらに欧州のクラブから移籍してきた外国人選手まで3人所属していて(誰一人ベンチにも入っていなかったけど)、しかもかつてJ1で実績を残したベテラン選手なんかもいて、なんだかJFLのノリと全然違う。予算規模はスゴく大きそうなんだけど、順位は18位中16位で上を目指すどころか足元が危ないのが謎。ちなみに、混同しがちだが、FC琉球と沖縄かりゆしFCは別クラブ。
●で、本日は前半試合開始早々は武蔵野が圧倒的に攻めた。一瞬武蔵野陸上競技場が脳内サンチャゴベルナベウになるくらい、華麗なパス回しを見せてくれて、あっさり先制ゴールを奪ったときには、本日は気持ちよく久々の勝利に浸れる予感がした、でもそんなのは予感だけで終わるんだなこれが。前半の終盤からもう足が止まり気味で、後半にあっさり追いつかれると、耐える展開に。最後は1-1で終わって安堵したほど。もう一つすっきりしない最終節になってしまった。
●リーグ序盤には首位を争っていたのだが、終わってみれば順位は7位。上の6つのうち、4つがJリーグを目指すJ準加盟クラブだったことを考えると健闘したのはまちがいない。守備が安定した好チームだった。で、JFLの優勝がどこかといえば、「Jの門番」とも呼ばれる恐るべき社会人クラブ、Honda FC。彼らはJリーグを目指していないので、勝ってもJ2には昇格しない。にもかかわらず、いつも強い。プロを目指すクラブもあえて目指さないクラブも混在しているのがJFLのおもしろさ。
●J準加盟クラブがJFLで4位以上の成績を収めると、J2昇格の資格を得る。2位から4位には、栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山のJ準加盟クラブが入った。成績以外にも必要条件はあるみたいなんだけど、来季はこれらのクラブがJ2に昇格するんだろうか?
●JFL昇格を目指す戦いもある。全国地域リーグ決勝大会が行われた結果、町田ゼルビアとV・ファーレン長崎が来季よりJFLに上がってくるようだ。町田ゼルビアは東京じゃないっすか。「東京第三勢力」を標榜する武蔵野に続いて、「第四勢力」が誕生することになる。ってことは武蔵野vs町田の多摩ダービーが実現するではないかっ!
●FC東京にも東京ヴェルディにも共感できない都民の方にはぜひともオススメしたい、来季のJFL。
December 1, 2008
JFLシーズン閉幕。横河武蔵野FCvs琉球FC
トラックバック(0)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/1047