●うう、ポチってしまった。SONY(含むBMG)音源のメンデルスゾーン生誕200周年BOX。30枚入りでCD2枚分くらいのお値段。ここまでくると価格破壊というよりはレガシー化しつつある光学メディアの最後の投売りって気もしなくはないが、そんなことよりこの種の大量BOXセットを禁忌としたいと思っていたんである、なぜならこの前の「プッチーニ・オペラ全集」なんてまだ一曲も聴いていないし、「ドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚BOX」だって半分まで来たかどうかだ、こういったものは一枚ずつ聴きたいときに聴きたいものをゲットするから値があるのであって、お徳だからキロ単位で買いました馬鈴薯、みたいなのはいかがなものであろうか、そう厳しく己を糾弾しつつなぜかポチッ。
●この中身のラインナップを見て、いまだにSONYとBMGが一緒になったという事実に当惑する、違うレーベルが同じBOXに同居しているモゾモゾ感、で、録音は新旧取り混ぜてさまざま、ざっと主だったところを見てみると、交響曲はマズア/ゲヴァントハウス管、序曲はクラウス・ペーター・フロール/バンベルク響、弦楽のための交響曲がグッドマン/ハノーヴァー・バンド、協奏曲はスターン、ペライア、竹澤恭子(ニ短調のほう)、「真夏の夜の夢」が往年の名指揮者ラインスドルフ/ボストン響、オラトリオ「エリヤ」はつい最近の録音でブロムシュテット/ゲヴァントハウス管、弦楽四重奏曲も新しくてヘンシェル・クァルテット、弦楽五重奏曲はピリオド楽器でビルスマのラルキブデッリ、チェロ・ソナタはイッサーリス、ピアノ独奏曲はペライア、グールド、ラローチャ、ホロヴィッツ等あるものを詰めましたみたいな感じで、30枚だから挙げてるとキリがないが、オルガン曲、歌曲、宗教曲まで広くカバーしてくれるのがありがたい。
●楽しみだな~、聴かないけど。あ、ウソ。聴く、聴くしか、200周年、最強に強まって聴く、きっとおそらく猛然と。
January 25, 2009