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April 13, 2009

春の上野

桜
●まるで初夏のような暖かさで、あっという間に桜は散ってゆく。週末、横河武蔵野FCvs町田ゼルビア(JFL新昇格)の多摩ダービーをあきらめて、上野の文化会館へ。「東京・春・音楽祭」で「小倉喜久子~ピアノの歴史レクチャー・コンサート」。小ホールのステージ上にクリストフォリ、ワルター、エラールのフォルテピアノとスタインウェイの4台を置いて、弾き比べるという企画。アーティスト本人が一人でしゃべるとなると自分で「進行」もしなきゃいけないので、大変な負担だと思う。メモもノートもなしにスムーズにレクチャーできるなんてすごい。ひとつのコンサートにあれだけ盛りだくさんの内容ならお客さんも大満足では。
●昼間だったので、上野は大勢の人でにぎわっていた。本当に気候がいい。夜の公演だとよくわからなかったが、天気の良い昼間に上野に来ると、「東京」と「春」と「音楽祭」がつながるのはこういうことなんだと実感できる。終演後、ベンチで日光浴しながらソフトクリームをなめて春を満喫。
●最近複数の演奏会で同じことを感じたんだけど、トークとか司会とか付いてるコンサートの場合、「必ず最初に一曲弾くまでは誰もしゃべらない」というふうにしたほうがいい気がする。最初に舞台に誰かが登場する瞬間っていうのが、もっともお客さんが集中して音楽を聴きたがっている時間帯だし、この瞬間は無条件でアーティストはオーラをまとうことができる。でも、そこでアーティストであれ司会者であれなにかをしゃべり始めると、驚くほど短時間のうちにサーッとお客さんが集中力を失っていくのがわかる。みんな待つのが苦手(ワタシも)。腹を空かした肉食獣が群れをなしているときは、まず彼らの大好物を投げ与えておくのが安全かと。
●上野の演奏会の間に、武蔵野陸上競技場では横河武蔵野FCが町田ゼルビアに2-1で勝利した。観衆1300人以上の大入り、さすがダービー。今週はマリノスがようやく今季初勝利してくれた。勝点3の重みを感じる。

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