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2009年8月アーカイブ

August 31, 2009

スペインリーグ開幕(結果バレあり)

エスパニョール●ベルリン・フィル開幕に続いて(これは後日アーカイブを見よう)、スペインリーグも開幕。まずは注目の中村俊輔が所属するエスパニョールから。アウェイのアスレティック・ビルバオ戦。スタメンを確認するまでは心配していたのだが、中村俊輔は中盤の右アウトサイドで無事先発。4-2-3-1の3が左にルイス・ガルシア、中にイバン・アロンソ、右に俊輔。ワントップはタムード。デ・ラ・ペーニャはベンチ外。
●とまあ、セルティック時代と同じく得意のポジションで出場したわけだが、開始早々からレッジーナ時代の俊輔を少し思い出す展開に。アウェイだからということも大いにあるが、エスパニョールがゲームを支配する時間帯などほとんどないし、攻撃陣にボールが収まることも多くはない。前半、俊輔は最初にまずまずの縦パスを一本出し、その後ゴール前の絶好の位置でのフリーキックでは、ボールを蹴らせてはもらえたが枠を外した。
●ビルバオのほうもエースのジョレンテがややブレーキで、膠着した試合に。ある意味でエスパニョールには狙い通りの0-0が続いたのだが、77分にオフサイドぎりぎりを突いた縦パスからトケーロに決められて失点。その後はほとんどチャンスを作れずに敗れてしまった。
●俊輔は最後までピッチにはいたものの、見せ場はまったく作れず。正確無比なトラップからひたすらバックパスを供給していた……。ミスもやや目立ったか。サッカー紙の採点なら(6点が平均として)5点か、悪くすると4.5点かも。ただルイス・ガルシアもタムードもなにもできなかったのは同じ。地元サポにとってはホーム開幕戦こそが開幕だろうから、次の試合でなにかを見せられればサポのハートをつかめるだろうし、次もなにもできなかったらポジションは安泰ではないかも。
新銀河系軍団レアル・マドリッド●新銀河系軍団結成のレアル・マドリッドは3-2でデポルティボ・ラ・コルーニャに勝利。なんと、先発7人が新戦力→クリスティアーノ・ロナウド、カカ、ベンゼマ、アルベロア、アルビオル、ガライ、シャビ・アロンソ。今回はスーパースターに加えてディフェンスもちゃんと補強したという話だったが、守備はかなり不安定な印象。昨季はバルセロナが異常に強かったのであって、レアル・マドリッドだって勝点では普通の年なら優勝していてもおかしくなかった。そんなチームのメンバーをほとんど入れ替えてしまうようなやり方が果たしてうまくいくのかどうか……。トップがベンゼマで、イグアインがベンチなんだからなあ。でもベンゼマは良かった。

August 28, 2009

スイカダイエット

スイカ。猛食したい●加齢とともに体重は増える。が、どこかで食いとどめたい。もともと甘物アイスクリームジャンクフード好きだし。で、あと数キロ痩せたいというときにいいんじゃないかと思ったのが、これ、すなわち「スイカダイエット」。
●方法は簡単だ。夜寝る前にスイカを食べる。満足。これはどういうことかというと、フツー寝る前になにか食べたくなるわけだが、そこでポテチだのチョコだのキャラメルだのモナ王を食べるくらいだったら、スイカのほうが断然いいんである。どう考えてもほとんど成分は水だし、糖分も薄そう、なのにお腹いっぱいになる。うお、これ鋭すぎる。
●そこで「スイカダイエット」大作戦を売り出してやろうかと思ったが、その前に念のためググってみたら、なんと、すでにあるではないですか、「スイカダイエット」が。もうテレビとかでもやってるし。そうだよなー、これ、誰でも思いつくよなあ。
●で、ハタと思いついて、さらにググってみた。なるべくありそうにないダイエット法を。「シュークリームダイエット」。お、ヒットした。すでにある。「カツ丼ダイエット」。まさか、これもヒットするじゃないか。
●どうやら食べ物ならなんでもダイエット法になるらしい。結論。なにを食べても人間は痩せる! あれれ!?

August 27, 2009

立てこもるクマ

クマさんです。微妙に怖いぞ、これ。●昨日、駅のトイレに入ったら個室から妙な声が聞こえてきた。「グオォー、グオォ~」という低い唸り声で、なにか体調が悪いとかそういうのとは明らかに雰囲気が違ってて、相手を威嚇しているような怖い感じの声だったんである。これはそうだなあ、たぶんクマ? いや、クマの鳴き声なんて聞いたことないけど、でもクマとしか思えない声で、あの狭い直方体のボックスの中にまさかクマがいるのか、それもかなり大型のヤツ、おそらく充填豆腐みたいにぴっちり詰まっているクマ、そして威嚇している相手は誰なのか。
●どう考えてもこの場でゆっくりしているのは危険なので、すぐに脱出した。今たまたま持ち歩いて読んでいる本がクマの出てくる小説で、それも不条理にも街中に忽然とあらわれて人語を解するクマだったりするという、激しく超現実的なシンクロニシティ。何か意味があるのか。その本にはイルカも登場するので、明日あたりどこかで見かけるのかもしれん、駅のホームとか、スーパーのレジの行列とかで。
●えっと、オチはないっす。ただの実話だから。

August 26, 2009

ロイヤル・オペラが「ツイッター」で歌詞を募集

Twitter●何日か経ってしまったニュースだけど、せっかくなので。名門オペラハウスが歌詞を「ツイッター」で募集(AFPBB News)。ロイヤル・オペラがTwitterでユーザーから歌詞を募集して、それを実際に舞台上で演奏しようという企画で、これ自体はTwitterの利用法としてはどうかなって気もするんだけど、話題にはなる。
●特に英語圏では音楽団体や演奏家でTwitterのアカウントを活用しているところは非常に多い。もちろん音楽祭とかレコード会社も。ロイヤル・オペラメトロポリタン・オペラニューヨーク・フィルシカゴ響BBCプロムスベルリン・フィル(ここは英語でつぶやいている)等々、膨大。個々のアーティストは多すぎて把握できない。
●で、これまでに成功してきたネット上のサービスの例を考えると容易に想像できるように、今後日本の演奏団体や演奏家も猛烈な勢いでTwitterに公式アカウントを取ることになると思う。そのアカウントをどう活用するか(「つぶやき」における宣伝度合いの濃い薄いの加減、ユーザーとの適切な距離感の保ち方、ウェブサイトやYouTubeとの連携方法など)については、海外の先行事例が大いに参考になるはず。
●これはワタシの個人的な感触なんだど、日本の演奏団体に関しては先行者の持つアドバンテージはかなり大きいと思う。たとえば東京のプロ・オーケストラだったら、最初の1つ2つはよほど運営がまずくない限り、新鮮さもあってフォロアー(読者)を無条件に獲得しやすい。でも7つめ、8つめまでフォローしてもらえるかというと、その団体の既存のお客さん以外にはやや厳しいかもしれない。
●ご担当の方が始めるには、まず個人アカウントを作って、実際に自分自身でつぶやいたりつぶやかれたりして利用してみて、Twitter界の仕組みやノリをつかんでおくのが吉かと。
●ワタシのアカウントはこちら→Twitter。フォローもリムーブもご自由に。

August 25, 2009

連続不条理ドラマ「レッツゴー!クラヲくん」第15回 オーケストラコンサート編

●第1楽章が終わったところで、後ろのほうの席から聞こえてきた一言。たぶんお隣に向かって。


「あの……、落ち着かないので、それ止めてくれませんか!」


●「それ」ってなんデスカー!

August 24, 2009

「サマーウォーズ」(細田守監督)

サマーウォーズ●映画館で「サマーウォーズ」(細田守監督)。あまりのカッコよさに眩暈。傑作。高校生が夏休みに体験するボーイ・ミーツ・ガールでありながら、世界を破滅から救うという話でもある。長野の田舎の旧家に婿役として迎えられる都会の男子高校生という日本の原風景と、すべてがデジタル化されて管理されるネットワーク社会の近未来的な描写のコントラストが実に鮮やか。
●同監督の前作「時をかける少女」も高校生たちが主人公だったが、あちらが個人の物語だったのに対して、今回は世界を描いたもっと大きな物語。あちこちツッコミどころ満載ではあるんだけど、テーマそのものは大変すばらしい。
●長野の田舎では祖母を長として血縁による大家族の共同体が強固に築かれている。共同体に危機が訪れたときは親類縁者が力を合わせてこれに立ち向かう。それがフラットで個の顔の見えないネットワーク社会ではどうなるか。当初、敵に立ち向かうのはネットの最強戦士である「キングカズマ」だった。みんな掲示板に「助けてキングカズマ」みたいなことを書くだけで傍観者にしかなろうとしない。しかしヒーローが敗れたときにどうするか。最後の最後には見知らぬ外国のだれかが「僕のアカウントを使ってください」と自身を差し出すことによって、皆が通りすがりの名無しさんではなく共同体の一員であるという意識に目覚める。田舎の大家族にあって現代では失われたと思えたものが、正しくバージョンアップしてネットワーク社会に甦るという物語なので、文句なしにポジティブで美しい一方で、ある意味耳の痛い話でもある。
●ネット上のセカンドライフ風の仮想世界としてOZ(オズ)というのが出てくるんだけど、このCGの世界がアニメで描かれているのがカッコいい。ていうか、なにがCGでなにがアニメかというのもよくわかんないけど。

August 23, 2009

ルツェルン秋葉原

●お。先日生中継を半分だけ見たARTE Live Webルツェルン音楽祭オープニング・コンサート、アーカイブを見れる(ら抜き)ようになっているではないか。クラウディオ・アバド指揮ルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラでプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番(ユジャ・ワン独奏)とマーラーの「巨人」。ユジャ・ワンが2曲アンコールを弾いてくれる。強烈。なんだか豹みたいに俊敏、若さ爆発、閃光に眩暈。これも期間限定だろうから見たい方はお早めに。
●所用で秋葉原に出かけたのだが、ウワサ通り、ヨドバシカメラ前の「ルイーダの酒場」は大混雑していた。みんな密集して寡黙にDSに釘付け。いやー。楽しそうだ。DS持ってないからやらないけど。
●ザ・コン館跡地っていまだに何も入っていないのか? ザ・コン館のフロア案内とかがまだ残っていて驚く。ずいぶんお世話になったな、ここには。
●ドクター中松に遭遇。選挙運動中。北朝鮮のミサイルをUターンさせる発明をしたんだそうっす。Uターンしてどこに落ちるかわからないのも大変だから、ミサイルを発射させない発明をしてはどうか。

August 21, 2009

「移動祝祭日」

●本日は当サイトCLASSICAの誕生日。1995年8月21日なので、えーと、14周年か。ネットの世界で14年前というと、Yahoo! Japanもなにもまだほとんどの日本語商用サイトが存在しなかったというウェブ黎明期だった。今にして思うと特別な時代だったので、当時のネットのことをもっとあれこれ書きとめておけばよかったと少し思う。今後ともみなさまどうぞよろしく。
夜の樹●過去の特別な時代を振り返るといえば、夏は名作を読もう自分内キャンペーン実施中ってことで、ヘミングウェイの「移動祝祭日」(高見浩訳/新潮文庫)。ヘミングウェイが晩年になってから、1920年代にパリで送っていた青春時代、修行時代を回想している。題の作家のこの言葉に由来する。「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ」。
●もちろん猛烈におもしろい。途中でなんだかブログを読んでるような錯覚を覚えた。「アーネストのひとりごと、だれも知らないパリ」みたいな。訳文が新しいせいもある。文と文を結ぶのに、順接なら文頭に「で、……」、逆説なら「が、……」を割とよく使ってて、こういう短さ、簡潔さがそう思わすのかも。ブログで好まれる。
●で、(←ほら使った)特におもしろいところを自分用にメモしたいので、ここに書いちゃう。
●まず「ロスト・ジェネレーション」(失われた世代)という言葉。最近では割を食った世代に対してよく使われているっぽいが、もともとはこのあたりから来ているわけだ。この訳では「自堕落な世代」にロスト・ジェネレーションとルビを振っている。引用しちゃう。

ミス・スタインは言った。「こんどの戦争に従軍したあなたたち若者はね。あなたたちはみんな自堕落な世代(ロスト・ジェネレーション)なのよ」
「そうですかね?」私は訊いた。
「ええ、そうじゃないの」彼女は言いつのった。「あなたたちは何に対しても敬意を持ち合わせていない。お酒を飲めば死ぬほど酔っ払うし……」(p48)

●ヘミングウェイはまだパリでは売れていなかったので、やたら貧乏だったとか空腹だったという話が出てくる。お腹が空いたのをガマンする話というのはワタシには相当インパクトがあって、特にこれはスゴい。

 いかなる基準に照らしても、当時の私たちはまだとても貧しかった。私は依然として、だれかに昼食に誘われたからという口実をかまえて、その実リュクサンブール公園を二時間ほど歩きまわってくるというつましい倹約法を実践していた。公園からもどってくると、昼食がいかに豪勢だったか、妻に話して聞かせるわけである。(p145)

 ところが赤貧だという割には奥さんと長期の旅行に出かけたり、競馬にお金を注ぎこんだり、酒を飲んだりしてヘミングウェイは人生を謳歌している。読んでいる間もどうも違和感があったが、訳者解説を読んで納得。実際には当時のヘミングウェイ夫妻は貧しいどころかかなり裕福だったという。青春時代を描くには、そういうファンタジーが必要だというのはわかる気がする。
●文中、ジェイムズ・ジョイスが登場する。家族みんなでイタリア語をしゃべっていた。
●これってどういう格好なんだろ。

 ウィンダム・ルイスはカルチェ・ラタンの通人のように幅広の帽子をかぶって、歌劇"ラ・ボエーム"の登場人物を思わせる出で立ちをしていた。

●スコット・フィッツジェラルドとの交友についてはかなりの紙幅が割かれている。印象深かったのは、だんだん奥さんがフィッツジェラルドの仕事に嫉妬しだすというところ。フィッツジェラルドがマジメに仕事に向かおうとしても、奥さんが遊びに連れ回し二人で酔いつぶれる、とか。
●成功を収めつつある作家に対して「リッチな連中」が言い寄ってくるところは、なかなか微妙で慎重に書かれている。「リッチな連中」というのは、毎日を祝祭のように華やかにするが、一通りの交際を経て栄養分を吸い取ってしまうと、なにもかも干からびた状態にして立ち去っていく人々。自分とは縁がないとしても見たことのあるような光景じゃないだろか。

彼らリッチな連中の魅力に籠絡された私は、銃を持つ男ならだれとでも出かけたがる猟犬のように、もしくは、自分の真価を愛し評価してくれる人物にとうとうめぐり合ったサーカス仕込みの豚のように、盲目的で愚かだった。毎日が祭りであるべきだというコンセプトは、私には驚くべき発見のように思われた。私は彼らの前で、推敲をすませた長編小説の一部を朗読するようなことまでしてのけたのである。それは作家としては最低の所業だし、……(中略)危険なことだったのだ。(p297)
August 20, 2009

アルビレックス新潟vsガンバ大阪@テレビ観戦

●ウィークデイだがJリーグ開催日の本日、三ツ沢球技場でマリノスの試合があると知って、これは久々に生マリノスかなと思ったんすよ、朝は。
●でも行くとなると結構大変。試合正味2時間、試合前後1時間、ウチから三ツ沢まで往復3時間だから、計6時間は必要なわけで、やっぱり横浜遠すぎで夕方くらいにあきらめる。で、代わりにというか代わりでもなんでもないのだが、BSで中継のあったアルビレックス新潟vsガンバ大阪を観戦。よそさまvsよそさまの無縁対決。
新潟名物 勝ちの種●しかしレベル高いなあ、この両チームは上位だけあって。新潟は今季文句なしの成功を収めているクラブだと思う。ウチ(=マリノスね)で十分に才能を開花させてやれなかった大島秀夫を3トップの一角で使ってくれてて嬉しい。ただこの日は代表選手の矢野貴章を欠いていて、代わりに入ったチョ・ヨンチョルはもうひとつ積極性を欠いたプレイ。でもチームの攻守のバランスは取れていた。結果は1-2で敗れたとはいえ、ガンバのディフェンスを何度も崩していたし、最終的にシュートが入るか入らないかだけの差だったと思う。あの布陣で失点が少ないってのは相当前線の選手が走ってるんじゃないか。
●ガンバ大阪は美しいサッカーをしていて、しかも1分のルーカスのゴールといい、42分の二川のダイビングヘッド(らしくない)といい、どうしてそんな好都合な時間帯にあんなに難しいゴールが決まるのかっていうくらい試合巧者。二川といい遠藤といい本当に上手い。橋本まで上手くなってる気がする。ただ、ルーカスの肘は気になる。ハイボールに競り合うときに相手ディフェンダーの顔の位置に肘を上げてくる。別にルーカスだけじゃなくて、全世界的に見られる光景なんだけど(クリスチャーノ・ロナウドだってやる)、サッカー的に楽しくない場面。
●本日の早野解説。「矢野キショウだけにチキショ~ウと思ったでしょうね」。師匠と呼ばせてください!(ウソ)。

August 19, 2009

「のだめカンタービレ」第22巻

●まだまだ続く、オンデマンドで聴けるBBC Proms。音楽祭全体のスケジュールはこちら。ラストナイトは9月12日。
のだめ 22巻●出遅れて「のだめカンタービレ」第22巻。中身はすでに雑誌連載時に読んでしまっているのだが、改めて再読。今回はのだめとシュトレーゼマンの共演という大きな事件があって、のだめが相変わらず奔放ではあるけれど音楽的にはぐっと成長した姿を見せてくれる。といってもコミックなんだからなんにも音は聞こえないわけで、聞こえないものを聴かせてしまうというのがスゴい。
●演奏後に抜け殻みたいになってるのだめがいいっすよね。ホセ・メンドーサを倒せなかったジョーが真っ白に燃え尽きたみたいな感じ?(←古すぎ)
●だんだん物語の結末が近づいてきた。当初はこんな結末になるのかと思っていた。半径10メートルくらいへの関心で生きているのだめが才能が開花させて世界的ピアニストへと羽ばたき、幼少から世界を視野に入れていた千秋が地元の音楽の教師かなにかに落ち着くのかなあ、と(飛行機恐怖症だし)。違ってたけど。どんな形の幕切れが待っているのか、続きが楽しみ。

August 18, 2009

「夜の樹」(トルーマン・カポーティ)

夜の樹●夏休みの読書感想文宿題対応モードな書店の平台。猛暑はカレーと名作だな、ってことで「ティファニーで朝食を」に続いて手に取ったカポーティ「夜の樹」(川本三郎訳/新潮文庫)。短編集ですぐに読めるだろうと思ったら、これがなかなか進まない、途中で他の本に浮気しちゃうし。なぜかといえば、一見明るいようでも本当は暗いという話が続くから。これは「ティファニーで朝食を」のホリーとも共通するんだけど、崖っぷちに自ら好んで立ってしまうような、孤独で鬱屈した魂の持ち主が次々登場する。
●それにしても出世作となった「ミリアム」なんて恐ろしく切れ味が鋭い。都市に生活する老いた女性の孤独を、19歳の作家がこんなふうに書けるとは。歯軋りしたくなるほどの鮮やかさ。
●フランソワ・オゾン監督の映画「スイミング・プール」って、少なからずこの「ミリアム」に触発されてるんじゃないかなあ。
●「誕生日の子供たち」も背筋がぞっとするような傑作。最初と最後の一文で簡潔に主人公の少女がバスに轢き殺されたことを述べ、その間にノスタルジックなアメリカの田舎町の情景が生き生きと描写される。最初から少女は死ぬんだとわかっていて読みはじめたはずなのに、この子が死ぬとはどうしても思えなくなってくる。
●続いて「冷血」を読むつもりだが、ますます暗くなってしまいそうなので、間になにか挟まなければ。「もやしもん」とか?

August 17, 2009

週末フットボールTV~真夏のJリーグ編

マリノス型対雨防御装置●「よし、今日は味スタでFC東京vsマリノス戦、見るぞ!」と思ったのは一瞬、一日引きこもっていたい気分が圧勝して、よろよろとリモコンに手を伸ばし、うとうととテレビ観戦で済ませてしまった、スマソ、マリノス、ぜんぜん行けなくて。いや今日はFC東京ホームだけど、飛田給、味の味スタ(←ウソ)。
●TOKYO MX(東京ローカル局)の中継なので、完全にFC東京寄りの実況になる。しょうがない。ほとんど誰も気にしないであろうが、マリノスの出場選手を書いておくと、GK:飯倉-DF:田中裕介、栗原、中澤、小宮山-MF:松田直樹、小椋、長谷川アーリアジャスール(→金根煥)、山瀬(→坂田)、狩野(→兵藤)-FW:渡邉千真。4バックでボランチに松田を上げている。
●前半はほとんどマリノスが攻めていたが、後半途中からは東京ペース。どちらも決定機を生かせずに0-0だが、マリノスとしては試合内容は悪くなかった。東京は石川直宏や長友など主力を何人か欠いていたのが痛かったかも。
●ときどき「キミらはどこの国のリーグで戦ってるのよ」と思うくらい、スペクタクルな攻撃があるんすよ、最近のマリノスは。ゴール前でダイレクトのパス、ワンツー、ヒール、また抜き等々、難度の高い細かいパスを回しながら華麗に攻める。いやー、らしくない。少し前まではパワーと高さに頼って勝ってきたチームなのに、最近はテクニックとクリエイティヴィティに頼って勝てないチームに生まれ変わりつつある。いいのか。いいわけない。でもときどき嬉しい、見慣れないものを見れて。いやいややっぱり困るな、勝てないんだから。たぶんなにかが違ってる、このチーム作りは。
●イングランドのプレミアリーグってもう開幕したんすね。ドイツやオランダも8月上旬に始まってるわけで、仮に日本の「春夏制」を止めて欧州の「秋冬制」と足並みをそろえたところで、蒸し暑い時期の試合がなくなるわけではないのだな、と。こっちは夏は夜でも30度越えるし、冬は冬で積雪地帯だらけなんだから、同じ試合数やろうと思ったらどこかでムリするしかない。

August 15, 2009

ルツェルン音楽祭のアバドとか

●夏らしく暑い。夏は夏すぎるほど夏であってほしいと思う夏。
●先日ご紹介したARTE Live Webのアーノンクール指揮ウィーン・フィル公演@ザルツブルク音楽祭の映像配信はあっさり期間限定で終了した模様。そりゃそうか。
●そのARTE Live Web、8月15日18:30(現地)にルツェルン音楽祭オープニング・コンサート配信あり。クラウディオ・アバド指揮ルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラでマーラーの「巨人」、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番(ユジャ・ワン独奏)。これもしばらくはアーカイブに残してくれるんだろか?
レアル・マドリー、リベリー獲得へ“40億円+スナイデルとロッベン”を提示か。マジですか……。そこまでの価値がリベリーにあるとは。少なくともある時期のレアル・マドリッドはスナイデルが中心選手だったし、昨季はひたすらロッベン頼みって言われてたのに。
Twitter、なかなか良さげ。お盆ウィークで賑わっている。人口無能のよみうさ酢鶏をフォローすると楽しい。オススメ。

August 13, 2009

KUSCのLAフィル・ハリウッド・ボウル・コンサート

●また親切な方から教わったのでネットラジオ中継情報を。ロサンジェルス・フィルの定期演奏会をオンデマンドで配信してくれているKUSCが、夏のシーズンオフの間はハリウッド・ボウル・コンサートを配信中。週イチでロスフィルの公演を放送して(→予定)、それぞれ一週間の間はこちらでオンデマンドで聴ける模様。野外コンサートということで名曲もの中心のプログラムだけど、たまにサロネンのピアノ協奏曲なんかが入っていたりする。9月19日はヨーヨー・マのチェロでドミンゴが指揮。妙に豪華(?)だなあ。
●昔から「ロスフィル」って呼んでるけど、最近は日本語でも「LAフィル」って略すことが増えてる気がする。ドメインもlaphil.com

August 12, 2009

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破●やっと映画館に行けた。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。6月下旬からまだ上映してるのってスゴい。前回の「」はオリジナルをかなりのところまで踏襲していたが、今回は新しい物語に生まれ変わっている。パラレルワールドの懐メロみたいな感じ。あのメガネ女子、名前なんていったっけー。
●学園ラブコメ要素もふんだんにあるし、シンジ君も大人になろうとしてるしで、前作の救いのない感じはかなり薄くなった印象もあるけど、あれから見る側は時間軸と等速度でみんなオッサン化してるので、こうなるしかない。安心して楽しめる巨大ロボアニメ。「今日の日はさようなら」と「翼をください」が少々しんどい。ソルの「モーツァルトの主題による変奏曲」あり、でもクラヲタ要素はゼロかと。シンジ君のDATは健在。あの時点でメモリやらハードディスクに音楽を収納して携帯する未来は想像つかなかったなあ。
●テレ東で再放送されたのは1997年か? あの頃、仕事に行くと周りの人間がみんなエヴァの話しかしてないってほどの凄まじい状況になっていたような記憶があるんだが、これが真実なのか捏造なのかよくわからない。
●で、次は「エヴァQ」なのか、「急」じゃなくて!
●「オバケの急太郎」。プププ(←ぜんぜん笑えない)。
●「箱根補完マップ」が欲しくなった。あれ持って箱根に行きたい。

August 11, 2009

シーメンス・フェスティヴァル・ナイト2009のオペラ・ネット中継

●おっと、バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」(ペーター・シュナイダー指揮、クリストフ・マルターラー演出)の映像付き有料中継は昨日からだったのか。8月23日まで2週間アーカイブを見れて14.90ユーロ。どうしようか。見た方がトラックバックを付けてくれることを期待。
●今回の中継は「シーメンス・フェスティヴァル・ナイト2009」の一環として行なわれたもので、この企画ではザルツブルク音楽祭の「コシ・ファン・トゥッテ」(アダム・フィッシャー指揮、クラウス・グート演出)も中継されていた。こちらは7月30日からの7日間のみで(もう終わっててスマソ)、料金は7.90ユーロ。しかし有料で公演日から7日間限定とはずいぶん短い。見れそうになかったので、スルーしてしまった。
●オペラは時間のあるときじゃないとキツいので、せめて一ヶ月くらい視聴期間があってもいいんじゃないかと思うが、いろんな大人の事情があるにちがいない。
●自分用備忘録としてメモ。「シーメンス・フェスティヴァル・ナイト2009」の映像解像度(=リサイズなしでの画面の大きさ)は、ベルリン・フィルの「デジタル・コンサート・ホール」と同様に3段階ある。mediumだと688x384ピクセルで、ベルリン・フィルのmediumよりは低解像度の模様。highなら1280x720ピクセルで高画質だが、ワタシの環境(Firefox3.0.12/Windows Vista/メモリ2GB)だとテスト映像でhighを選んだとたんにブラウザが落ちてしまう(げげ)。うーむ、IE7でアクセスすれば問題ないので平気と言えば平気だが……。音声はmidiumまたはhighなら192kbps/AAC。lowでも128kbpsあるが画面は380x212のミニサイズ。
●Siemensの日本法人の表記は、ジーメンスじゃなくてシーメンスだという今知った事実。

August 10, 2009

週末フットボールラビリンス~エスパニョール・プレシーズン編

●エスパニョールの新キャプテン、ダニエル・ハルケが心臓発作で急逝。26歳だった。
●これは試合中じゃなくてホテルで突然にということなので状況はよくわからないんだけど、スペイン代表のプエルタといいカメルーン代表のフォエといい、近年サッカー選手の急死が目立つ(本当に増えているのか、たまたま有名選手に続いただけなのかはなんともいえないが)。現代のサッカーが戦術的にハードワークを求めるようになってきたことと関係があるのかないのか。謎。
●一週間ほど遅れてだが、録画しておいたエスパニョールvsリヴァプールのプレシーズン・マッチを見た。中村俊輔は中盤の左で先発。スペインはほとんどのクラブが4-2-3-1のフォーメーションを組む。その3のうちの左。セルティックやマリノスでは右にいることが多かったが、普通に考えれば左利きの選手は左に入る。右はルイス・ガルシアで大久保嘉人のマジョルカ時代の同僚。トップはこのクラブのエース、タムード。
●俊輔とスタイルが重なってしまう問題の元スペイン代表のベテラン、デ・ラ・ペーニャは中盤の底からゲームを作っていた。やはりこの人の存在感はスゴい。みんなデ・ラ・ペーニャを頼りにしている。でもエスパニョールが本番でこんな攻撃的な布陣を組めるとは思えないんだが……。
●俊輔の出番は前半のみ。思ったよりもチームになじんでいたし、難易度の高いパスでアシストを決めた。このシーンのほかにもタムードへの絶妙のパスでゴールシーンを作ったのだがオフサイドの微妙な判定で取り消し。新スタジアムのお披露目も兼ねたこの試合でいいところを見せられたのはよかった。ただ、バックパスがやや多いというか、慎重。あと、セルティックとなにが違うかといえば、俊輔以外もみんな上手いってことか。前半のみで1-0。後半スルー。
●やっぱりゴールだな。ベンチに座らないためには。
横河武蔵野FCは痛恨のホーム2連敗。8月中はいつもの武蔵野陸上競技場を使えず、ホームゲームを上柚木公園陸上競技場(八王子らしい)、夢の島競技場で開催。遠いのでどちらも欠席してしまったが、よかったのか悪かったのか……。

August 8, 2009

Re:Re: Twitterに登録してみた

Twitter●なるほどー。これはたしかにおもしろい。→Twitter。ユルいし、いろんな可能性も感じる。
●最初は自分プラス比較的身近な人数人のタイムライン(チャットのログ画面みたいなもの)を追ってただけだったから、あまりピンと来ていなかったのだが、フォローする人数を30人、40人、50人……と増やすにしたがって、ぜんぜん違う光景が見えてきた。タイムラインの流れにスピード感が出てくるというのもあるが、ひとつの「つぶやき」が稀薄化されるうえに、だれがだれになにをいってるのかよくわかんない輻輳感みたいなのが出てきて楽しい。
●これって、みんなそれぞれに関心のある人をフォローしてるわけだから、ワタシが見てるタイムラインと、他の人が見てるタイムラインはまったく違うわけだ。そういう端の開いたチャット。
●で、リアルやネット上で知っている人をフォローするのはいいとして、それだけじゃ人数が不足だっていう場合はどうすればいいのか。たぶん、知っている人がフォローしている人(知り合いの知り合い)から、興味の持てる人を追いかければいいんじゃないか。追いかけてみて「あれ、ちがったな」と思えばリムーブしちゃえばいい。mixiの「友達になる」っていう感覚じゃなくて、ブラウザで「ブックマークする」感覚。
●参考になりそうなページ。

タイムラインへ飛び込め!イマドキのTwitter新生活

腐女子のためのTwitter入門

●ケータイでもアクセスしやすいので、移動時間とか待ち時間とか、ちょっとしたスキマにのぞいたりつぶやいたりするのも良さげ。というか、腰を落ち着けてやろうにもやることはない、たぶん。

August 7, 2009

「素顔のカラヤン」(眞鍋圭子著)

素顔のカラヤン―二十年後の再会●これは抜群のおもしろさ。「素顔のカラヤン ~ 二十年後の再会」(眞鍋圭子著/幻冬舎新書)。サントリーホール・エグゼクティブ・プロデューサーであり、かつてカラヤン来日時のコーディネイト兼秘書役を務めた著者が、巨匠との出会いから別れまでを回想するという一冊。時代としては1975年から89年まで。描かれるカラヤンの人物像や知られざるエピソードはたいへん魅力的である。でもそれだけではない。今とは違うかつての華やかな「業界」の姿だったりとか、人と人の縁がもたらす運命の味わい深さであるとか、新書一冊にいろいろな読みどころがつまっている。ベースとなっているのはカラヤンに対する深い敬慕の念。気持ちよく読める。
●現メトロポリタン・オペラ総裁のピーター・ゲルブが、コロンビア・アーティストの一員として出てくる場面があって、これが結構可笑しい。今はあんなに大物なのに、昔はこんなこと言ってたんだ、とか。
●あと、有名な来日公演での「振りまちがえ」事件。えーと、これは84年の大阪か。R・シュトラウスの「ドン・ファン」を振るはずなのに、カラヤンはゆっくりとした静かな曲を振ろうとしてオケが「???」になった。このときは他の日の公演曲の「ダフニスとクロエ」とまちがえたんじゃないかみたいなことが音楽雑誌に書かれていたのを憶えているんだけど、本当はチャイコフスキーの交響曲第5番だったという。降り番だったコンサートマスターのミシェル・シュヴァルベが、棒を見て断言した、と。で、なぜカラヤンがチャイコフスキーの5番と思い込んだのかという点についても書かれていて、これにはすごく納得してしまった。なんていうかな、思い込みの怖さっていうか、小さな誤りには気づくけどあまりに大胆な勘違いだとそのままスルーみたいな感じ。若い人でもありうる。

August 6, 2009

Re: Twitterに登録してみた

●おおー、そういうことなのか、Twitter。これまで本当に独り言しかつぶやいていなかったのだが、昨日、ブログに書いたら突如としてワタシのつぶやきを「フォローする」方が増えた(歓迎のメッセージをくださったみなさま、ありがとうございます)。ワタシも自分のつぶやきだけを眺めていてもしょうがないので、主にフォローしてくれた方々のつぶやきをフォローしてみた(フォローってのは購読みたいな感じ)。
●で、そうなると画面が急に賑やかになって、どんどんログが流れていく(っていうの?)。端の閉じていないユル~いチャットみたいな雰囲気になった。よくわかんないけど、mixiと違って何かとユルいのが基本っぽい気がするので、しばらくいろんな方のつぶやきをフォローしたりリムーブしたりして試してみよう。
●アカウントをお持ちの方はこちらからフォロー→Twitter。フォローはmixiみたいに「友達としてつながる」みたいな意味合いじゃなくて、いつでも挨拶なしにフォローしていいし、知らない相手にもフォローしていい、ってどこかの解説サイトに書いてあった。
●これって、一つのつぶやきに対して固定のURLがあるし、アカウントもなにも持ってなくてもひとさまのつぶやきを読めるわけだから、ホントは超オープン全開パブリック全銀河全宇宙ワールドワイドに向けて書くわけなんだけど、みんなすごくパーソナルなスタイルで書いている。作法ってことなのか。あとこれをスパマーが見逃すはずがないので、そのへんがどうなってるのか少し気になる。

August 5, 2009

Twitterに登録してみた

●エコ進化論。ガソリンカー→電気自動車→人力車。
●あ、別に人力車じゃなくても自転車でいいのか。
●「これは触っておかないとマズいんじゃないか」という気分もあって、少し前からTwitterをはじめてみた。が、なにをつぶやけばいいのかと考えてみると、特につぶやくこともないような気もする。ていうか、ブログ書いて、mixiやって、Twitterまでつぶやく一日中ネット漬けみたいな生活様式ってどうなんだろ。
●でもまだつぶやき慣れしてないせいもあると思うので、しばらく様子を見てみよう。フォローは自由にするのが流儀みたい。
●昔の偉い人は「書簡集」なんかが後世に出版されたじゃないっすか。それが電話時代になっていったん途絶えたけど、これからは「書簡集」じゃなくて「メール集」が出版されると思うんすよ、手紙の時代の復権みたいな。で、それがさらに「mixiメッセージ集」とか「Twitter集」になる。100年後くらいに「グスタヴォ・ドゥダメルつぶやき集」みたいな研究書が出たりとか。

August 4, 2009

賞味期限にご注意ください

●いきなり自分用リンク。オンデマンドで聴けるBBC Proms。賞味期限があるので、聴きたいものはお早めに。スザンナ・マルッキ/BBC交響楽団のベト4がステキ。
●夏っす。中途半端な夏はじっとり不快なので、夏過ぎるほどの夏を期待。
●「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、ぐずぐずしてたら見逃したと思ってたら、まだ上映中ではないか。6月下旬公開なのに少なくとも8月中旬まではやってそう。見るしか。庭夏さんのところを読んだら(←ヒトサマのブログをそんなふうに略してんの!?)、クラヲタポイントはないっぽい。これは惜しい。そうかあ、やっぱり使われてないか~。「主よ使徒の望みの喜びよ」も「さすらい使徒幻想曲」も出てこないかー。「別れても好きな使徒」とか。
●ふー。今日も蒸してるなあ。仕事しなきゃ。原稿書かなきゃ。取材行かなきゃ。メール書かなきゃ。目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れてスイッチ……。

August 3, 2009

マリノスvs京都パープルサンガ@J1

マリユニ●ウッシャーと雄叫びながら6試合ぶりの勝利に右手の拳を握り締めたマリノスvs京都戦、3-0の見事すぎる完勝、スマソぜんぜん日産スタジアム行けてなくてテレビ中継で、しかも録画。己のサポ力が最弱に弱まっている気もするが、だが先制した後に追いつかれるのが心配で画面を見てられなくなる感はまさにサポの醍醐味。早稲田出身、大卒新人フォワードという近年Jではなかなか活躍しそうにない経歴の渡邉千真が引き続き快進撃中で、前半38分、ゴール前でうまく体を使って相手ディフェンダーとボールの間にコースを作って、力強くシュートを蹴り込んだ、まるでベテランみたい。1-0。
●マリノスはナビスコに続いて夏場の中二日、しかも大黒柱中澤を怪我で欠いていたのだが、早目の選手交代で運動量を確保。後半19分に山瀬→兵藤、狩野→小宮山へ。後半28分にはリーグ戦では久しぶりの先発の長谷川アーリアジャスールが、ゴール前を強引に突破、中央に折り返して兵藤がゴール。2-0。長谷川アーリアジャスールの並外れたプレイというのをはじめて見たかも。まだ20歳だから、将来どこまで伸びるかわからないイラン系日本人。
●後半42分には小宮山尊信がゴールして3-0。全般にもっと簡単にプレイしたほうがいいんじゃないかという疑問はあるのだが、結果は完璧。この試合、ワントップは韓国代表の金根煥(キムクナン)。ディフェンス登録でセンターバックの選手と思っていたが、最近は193cmの高さを武器に前線でプレイ。いいのか。ウチの前線は小柄な選手が多いので、ほかにポストになれる選手はいないからなあ。
●長谷川アーリアジャスールの背中には、名前が ARIA で入ってるんすよ。姓じゃなくて名を入れる方式。音楽的な名前の選手を集めてチームを作れないだろか。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表だったムシッチ(MUSIC)、カメルーン代表だったソング(SONG。甥のアレクサンドル・ソングでも可)、中村俊輔のレッジーナ時代の同僚だった中盤のブラジル人モザルト(MOZART)、あとは誰がいたっけ……、少し古いがかつてブラジル代表のフォワードだったヴィオラ(VIOLA)がいたか。ARIA, MUSIC, SONG, MOZART, VIOLA……。SONATAとかPIANOとかいう名前のサッカー選手はいないのかっ!?

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