November 15, 2009

ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団@ミューザ川崎

●ホール内でバイエルン放送の取材スタッフらしき方々を見かけたので、きっとブログがあるだろうなと思ったらやっぱりありました>Symphonieorchester on Tour。ドイツ語だけど。
●で、ヤンソンスが「日本で一番好きなホール」と言ってるミューザ川崎での公演。これはスゴかったなあ。ドヴォルザークのチェロ協奏曲(ヨーヨー・マ独奏)、ブラームスの交響曲第2番というプログラム。最高のクォリティを持ったオーケストラでこれだけの名曲プロを聴けばもちろん感動が訪れるわけなんだけれど、それに加えてお客さんを喜ばせようというサービス精神の旺盛さ。ヨーヨー・マがチェロ協奏曲で渾身の熱演を聴かせた後、オケに絡みまくった。まずはアンコールでバリエールの2台チェロのためのソナタ第3楽章、3台のチェロとオーボエでモリコーネの「ミッション」、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番からプレリュード。バッハ以外はオケのメンバーとの共演なんである。
●で、後半に入るとヨーヨー・マはフツーにオケのなかに入って出てきて、なにげにチェロの最後尾のプルトに入ってそのままブラームスの2番を弾いてるんである。ヨーヨー・マはときどきこれやるみたいなんだけど、もう楽しくてしょうがないという雰囲気で、両隣としきりにアイコンタクトをとりながらニコニコして弾く(ブラームスのここのところ、すばらしいよね、ね、みたいな)。全身からハッピー・オーラが発散されまくっていた。
●ブラームスの後、さらにアンコールがあって、グリーグの「ソルヴェイグの歌」、おしまいにもう一度ヨーヨー・マをソリストの場所に座らせてブラームスのハンガリー舞曲。楽団員が全員退いても拍手が鳴り止まず、最後はヤンソンスが一人で出てきてスタンディング・オーベイションの「一般参賀」。帰り道のお客さんたちが、みんなとてもいい表情をしていた。

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11月15日、七五三の日曜日にサントリーホールでのマチネーを聴いて きた。指揮はマリス・ヤンソンス。聴いた席はPブロック。 続きを読む

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