●さて、いよいよ今年も「ラ・フォル・ジュルネ」が近づいてきた。東京国際フォーラムで開かれた記者発表へ。今年のテーマは「ショパンの宇宙」。アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンが、その概要を語ってくれた。基本コンセプトは「もしショパン自身が音楽祭を組むとしたら」。つまり、ショパン本人の全作品に加えて、同時代の作曲家達や、ショパン自身が敬愛した過去の作曲家の作品も取り上げられる。公式ブログでのレポートはこちらへ。
●で、オフィシャルな話はオフィシャルなあちこちですることにして、ここでは個人的にこれ楽しみたいなーという話題をいくつか記者発表で配布された資料をもとに。
●まず、ポゴレリッチが出る。これがサプライズ。
●今回、テーマがショパンだからどうなるかと思いきや、またコルボが来る。モーツァルトの「レクイエム」他を演奏するショパンのお葬式再現コンサートもオススメなんだけど、さらに楽しみなのがメンデルスゾーンのオラトリオ「パウロ」。もちろん全曲。いやー、こんなチャンスがLFJにあろうとは。
●バロックも聴く。これはショパンの縁のあるものをやる。具体的にはピエルロ/リチェルカール・コンソートとピエール・アンタイ。前者は今年のナントでもヘンデル他を聴かせてもらって至福。アンタイは「ショパンがピアノの練習をする際にまず弾いた」というバッハの平均律から。
●歌手。オルガ・ペレチャッコ。ナントでは圧倒的な大ブラボー、この人以上の拍手をもらってる人はいなかった。ステージでとにかく映える。美しい歌姫。
●今回、ナントのLFJをすでに体験しているので、その実感からすると、「ショパン以外の作曲家だけでも猛烈楽しめる」。もちろん、ショパンは大事だし聴くんだけど、リストやメンデルスゾーン、ベルリオーズも聴きたいし、フンメルとかモシェレスとかアルカンとかカルクブレンナーとか、日頃聴けないものも聴きたい。(これは日本ではやらないかもしれなけど)ワタシはナントでモシェレスの交響曲第1番を聴けた。こういう曲を満員の聴衆が喜んで聴いてる光景って、それ自体がもうすごくて軽く震撼。
●ショパンのチェロ作品とか歌曲もできればこの機会に聴いておきたいところだが、そこまで手が回るかどうか。
●ステキなピアニストを発見したい。
February 24, 2010
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010記者発表
トラックバック(1)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/1374
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010の 記者発表が2月24日に行われたが、その席上、 ポゴレリチが参加することが発表されたそうだ。 ラ・フォル・ジ... 続きを読む