●はあ……終わってしまったか、脱力とともに。冬季五輪最終日の朝、ワタシはテレビの前で呆然としていた。と、と、と、録れていない、アイスホッケーの決勝が! 地元カナダvsアメリカというこれ以上盛り上がる試合はないだろうという試合を録画失敗。楽しみにしていたのに。そして、試合経過と結果を知って衝撃。え、残り25秒での同点劇だと? 延長戦でカナダ優勝? オリンピックでいちばん盛り上がる瞬間を見逃してしまったのか。
●この失敗をしっかりと受け止めて、次につなげて行きたいと思います、4年後に向けてがんばります!
●アイスホッケーはまだまだルールとか戦略とかでわかんないところが多いんだけど、いいっすよね、スポーツとして進化してて。ゴールキーパー以外、5人がワンセットになって、4つのセットを試合中何度も入れ替えていく。動きが激しいから氷上で全力で動けるのが1分くらいということで、どんどん選手が交代する。ってことは、スター選手でも試合中の大半はベンチに待機してなきゃいけないわけだ。なんだか未来。
●これに比べるとサッカーはクラシック。古典的だからいいとも言えるが、でもアイスホッケーのいくつかの仕組みはサッカーにも遠からず取り入れられるかもしれない。
●たとえば選手交代の自由。昔、サッカーは交代が不可だった。それが3人までになった。だったら制限をなくせばいいんじゃないか。かつてサッカーは週に一試合のリーグ戦で成り立っていたが、いろいろなビジネス上の要請から(チャンピオンズリーグとか各種カップ戦)週中にも試合が行われるようになった。同じ選手で週2試合を戦うと、選手が疲弊して質が落ちる。だからビッグクラブは過剰に人員を抱え、ベンチに豪華スターをずらりと並べながら選手をやりくりするようになった。もし交代自由ならベンチのスターも試合に出せるし、週に2試合も問題なくこなせる。あるいは攻撃的セットと守備的セットを作って、試合中に入れ替えるとか?
●あとイエローカードをもらった選手は、10分間とか一時的に退場させるってのはどうか。悪質なタックルや相手のチャンスを故意につぶすようなプレイがあったとき、現在のイエローカードは処分が軽すぎてファウルする側が得をすることが多い。しかし、だからといって軽々しくレッドカードを出してしまうと、試合が壊れてしまう。レッドはたったひとつの判定で試合が左右されすぎてしまうんすよね。そこでイエローで時限退場(キーパーを除く)。これだとイエローの処分が少し厳しくなるし、その一方でレッドカードは全体として減少する。なぜなら1枚イエローをもらった選手がピッチ上に立つ時間が短くなるので、その分、統計的に「2枚目のイエロー」が出る確率が減るから(さらにいえば乱暴な傾向のある選手がピッチ上に立つ時間も短くなり、エレガントな選手のほうがプレイ時間が相対的に長くなる)。悪くないんじゃない?
March 2, 2010
アイスホッケーに見るフットボール未来形
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