●そろそろ熱心なサッカーファン以外は、最近の代表の試合がなんのための試合かわからなくなりつつあるのでは。これはアジア・カップの最終予選(そんなのあったんだ!)で、しかもグループリーグを互いに1位と2位で勝ち抜けを決めている両者にとって、完全な消化試合。「また、バーレーンか!もうマチャラ監督の顔を見飽きた!」と思うと不要な試合のような気もするが、一方でW杯前に海外組を召集できるラストチャンスでもあるから難しい。
●で、メンバー。GK:楢崎-DF:内田、中澤、トゥーリオ、長友-MF:遠藤、長谷部、中村俊輔(→玉田)、松井(→森本貴幸)、本田圭佑、FW:岡崎。
●最大のテーマは本田と中村俊輔の共存。これはうまくいった。本田をフォワード寄りで使った。左サイドに松井、右サイドに俊輔の形でスムーズ。4-2-3-1。後半に松井に代えて森本を入れてからはボールもうまく回らなくなったように見えた。ただ松井でいいのかどうか。プレッシャーのない試合だったので楽しいプレイがたくさんあってよかったんだが、W杯でこのメンバーというのはかなり強気の選択になると思う。
●バーレーンはメンバーもそろわず、ベストには遠かった。ていうか、バーレーンはプレイオフでニュージーランドに敗れてW杯出場権を「オーストラリアなきオセアニア」に与えてしまったわけで、今さらながらアジアの一員としては恨み言もいいたくなる。以前あんなに日本に健闘していたのに、どうしてニュージーランドに。
●得点はサイドから崩した形で、岡崎、本田の2ゴール。2-0で完勝。
●代表は代表監督も大事だけど、根本的には選手の普段の所属クラブでのプレイの質が上がらない限り、強くはならないはず。日頃Jリーグのレベルでやってるのに、代表チームだけは監督の力量で世界のベスト16になれるとか、ワタシらはそんな都合のよい幸運を期待しているわけではない(いや少しだけしてるか。笑)。今にして思うと旅人中田ヒデの「Jリーグもよろしく」には重みがあったのだなあ、そして今週末Jリーグ開幕。
March 4, 2010
ニッポンvsバーレーン代表@アジア・カップ予選
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