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April 13, 2010

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010「キャンディード」記者会見

●兵庫県立芸術文化センター開館5周年事業、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010としてレナード・バーンスタイン「キャンディード」が兵庫および東京で上演される。4月12日記者会見。壇上には佐渡裕芸術監督、バーンスタインの長女ジェイミー・バーンスタイン(右)。
candide2010.jpg●演出はロバート・カーセン。06年にパリ・シャトレ座が制作したプロダクションを持ってくる。カーセン自身も来日する。「キャンディード」は上演ごとに手が加えられたために多数の版が存在するが、フル・オーケストラ、合唱団、オペラ歌手を必要とする「スコティッシュ・オペラ版」に基づく版。
●ロバート・カーセンから寄せられたメッセージ。「レナード・バーンスタインの『キャンディード』が、フランスの古典に基づいたアメリカの作品であることを忘れてはなりません。(中略)私たちの『キャンディード』は、アメリカの権威がかつてないほど失墜したブッシュ政権時代に制作されました。現在では、この大国の指導的立場にオバマ大統領が立つことによって新しい局面を迎えています。しかし、現実にはどれほどの違いがあるのでしょうか? 私たちの国々の政治的な出来事の展開に疑いのまなざしを絶やさないよう、ヴォルテールは私たちに説いています。しかしヴォルテールはまた、私たちに対しても、考えられる限りの方法で物事にかかわり、私たちの庭を、ただ眺めるだけではなく、手をかけて育てていくよう鼓舞しているのです」
●最後のところは「ゾンビになるな」って言ってるんすよね。言ってないけど。
●兵庫で7公演、東京はBunkamuraで3公演。佐渡さんはこの20年で「キャンディード」を30公演以上指揮してるって言うんすよ。スゴいなあ。他に「キャンディード」はミュージカルとしての上演もあるわけで(6月の帝劇)、作曲家バーンスタインって本当に愛されているし、死後もぜんぜん人気が衰えないというか、むしろさらに聴かれるようになっていると改めて感じる。

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