●映画館でオペラというのはMETライブビューイングをはじめいくつがあるが、今度はオーケストラ・コンサートのシリーズなんである。シネ響「マエストロ6(シックス)」が7月より新宿バルト9他で公開。
シネ響「マエストロ6」
http://www.cinekyo.jp/ (音が出ます)
●「マエストロ6」、つまり6人の指揮者が登場する。こんなラインナップ。
ラトル/ベルリン・フィル、ラン・ラン、ジルベスター2009
アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団、エレーヌ・グリモー、2008
ムーティ/ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2009
バレンボイム/ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2010
マゼール/NYPの平壌コンサート2008 (ネット中継が話題になった)
ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ、ルツェルン復活祭音楽祭2007
●「映画館で鑑賞する」というスタイルはMETライブビューイングと同じだけど、意味合いはかなり違う。METのほうはあくまで中継。日本では生の舞台からは遅れて上映されるが、それでも最新のものにちがいない。一方、こちらの「マエストロ6」は鮮度を追いかけるんじゃなくて、完成品のライヴ映像を映画館で見ようという趣旨なんだろう。これはこれでわかる。DVDがあったって、家じゃなかなか見ないし、立派な機材もない、だったら映画館でイベントとして楽しんじゃおうと。
●少し微妙なのは当日3000円、前売2700円の価格設定か。オペラの場合は一本上映するとおおむね普通の映画2本分くらいの時間を映画館で占有してしまうから、価格が上がるのは自然だ。でもコンサートなら映画1本分とほぼ同じ時間だからなあ。
●Twitter上でこのニュースをつぶやいてみると、これは楽しみだという反響多し。そもそもオペラよりオーケストラ・コンサートのほうがファンも多いし、敷居も低いだろうから、予想以上に人気を呼ぶかも。ドゥダメルの「マンボ」を大画面で見るのは確かに楽しいにちがいない。デート向きなのか(笑)。