●土曜日深夜というか日曜日早朝というか、チャンピオンズ・リーグ決勝戦バイエルン・ミュンヘンvsインテル・ミラノ。決戦の地はマドリッドのサンチャゴ・ベルナベウ。えっと、チャンピオンズ・リーグの決勝って、土曜日開催になったんすね!? ぼんやりしててワタシは知らなかった……。てっきり日曜開催かと。しかし土曜日開催ならワタシらをはじめアジアのサッカーファンも、結果バレなしに試合を観戦しやすくなるわけだ。日曜日にニュース等を見ずに録画観戦すればいいわけだから。すばらしすぎる。
●が、今週末は遠方に出かけており、決勝は後日録画でと思っていたのだが、なぜか日曜日は朝5時くらいに目が覚めた。その意味は明らかだろう。サッカーの神様が私を起こしてくれたのである。彼のメッセージはこうだ。「もしもし、信者の飯尾さん、あのね、今年のチャンピオンズリーグ決勝は、日曜ではなく土曜開催なんですよ。だから日本時間日曜早朝のたった今、試合が行なわれてますからテレビをつけてください。もうすぐディエゴ・ミリートが試合を決定付けるゴールを決めますから! 長年のご愛顧におこたえして、今回だけは起こして差し上げますよ~」
●ワタシは神様の期待に半分だけこたえた。起き上がり、テレビをつけたのだ。ただ、寝惚けていたので反応速度が遅かった。すでにディエゴ・ミリートが2回目のゴールを決めた直後であった。0-2。インテル・ミラノ、45季ぶり3度目の欧州制覇。
●印象に残ったこと。インテルのエトー。バルセロナに続いてインテルでも欧州チャンピオンになった。バルセロナでのエトーは完璧だったので、なぜイブラヒモヴィッチと交換されなきゃいけないのかよくわからなかった。レアルマドリッドにいた頃のスナイデルも完璧だったと思ったが、なぜか放出され、インテルで優勝を果たした。
●インテルの先発選手には一人もイタリア人がいなかった。もちろん監督もイタリア人ではない(ポルトガル人のモウリーニョ)。それどころか西欧の選手すら少ない。ブラジル人とアルゼンチン人で半分以上か。しばらく前からそうなってるけど、個々の選手のナショナリティとクラブのアイデンティティは無関係なんである。
●これのおもしろいところは、インテルはイタリア人より外国人のほうがレベルが高いから助っ人を無制限に呼んで強くなった、とは言い切れないところだろう。だって、イタリア代表は世界チャンピオン(=前回W杯優勝国)なんだから、優れたイタリア人選手は大勢いるはずなんだし。
●Jリーグはどうするんすかね。いずれEUみたいにアジアなら全員日本人と同じ扱いにしたほうがいいのか? その場合、マリノスが韓国人、オーストラリア人、中国人、ウズベキスタン人からなる8人のアジア選手に助っ人ブラジル人3人を加えて11人を先発させたとき、「ウチのチーム」と思えるかどうか。
●ひょっとして大相撲って先を走ってるのか。
May 24, 2010
週末フットボール・パラダイス~チャンピオンズリーグ09/10決勝編
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