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May 25, 2010

ニッポンvs韓国@キリンチャレンジカップ2010

ニッポン!●これってワールドカップ壮行試合なんすかね。平日月曜夜というずいぶん珍しい日時に代表戦、それで埼玉スタジアムがあれだけ埋まるんだからスゴい。お互い海外組がいてベストメンバーだから? 日韓戦だから? なぜかスタジアム内には「テーハミング!」とか「歓喜の歌」(やれやれ)とか韓国サポが大挙して押し寄せていたようで(それともニッポンをふがいないと思ったサポが皮肉でいっしょに歌っていたのか?)、とにかくもっとも重要なミッションは無事果たされたようである。すなわち協会の「集金」が。月曜夜に奇跡の集金!
●しかし参ったな、この試合は。何重もの意味で頭が痛い。韓国のほうはW杯メンバーが確定してないこともあるのかもしれないが、いつも見た日韓戦の光景で、頭から異様にハイテンションで飛ばしてきた。そしてガツガツ当たる肉弾戦。実際のW杯ではワタシらはかなり格上の相手としか試合をしないわけで、グループリーグの段階からこんな「明日なき戦い」を挑んでくるチームなんて存在しない。ニッポン代表には長友みたいに意地になってファイトする選手もいたけど、一方で「ケガでもして最後のW杯のチャンスを棒に振りたくない」と思っていた選手も確実にいたはず。もしワタシが代表選手だったら、絶対にヤだし、こんな時期に日韓戦なんて。前日くらいに監督に「腿に違和感を感じる」とかなんとか言って欠席したい。
●でもまあ、そんなのは比較的小さな問題かもしれん。結果は0-2。なにより衝撃だったのは、「ニッポンは韓国に歯が立たない」ということが明白になってしまったことか。いや、パク・チソンがマンチェスター・ユナイテッドみたいな最強クラブで何年もプレイしているという事実だけじゃなくて、ほかにもたくさんいい選手がいるのはわかってた。でも、ほら、2002年にアレがあったじゃないですか。あれで、逆説的に「韓国はもういいや」になってた気がする。でもあれは(あれってなんだよ。笑)とんでもないミスリードだったわけで、以後韓国は着実に個々の選手のレベルを上げて、強くなった。本当に強い韓国が戻ってきた感じ。昔の日韓の実力差を思い出してしまった。
●もうこれだけ選手に力の差があると、代表監督なんてどうでもいい。モウリーニョが来たって、個々の選手の実力差は変わらないわけで。むしろいい監督が欲しいのはJリーグ。Jのレベルが上がって、そこから欧州主要クラブで試合に出場できる選手が次々出てくるようにならないと、ワールドカップでの悲願の一勝(除くホームゲーム)は遠い気がする。「弱者が強者に勝つ方法」を教えてくれる奇跡の監督なんて、別に欲しくないんすよ。そうじゃなくて、デンマークとかカメルーンみたいに(オランダとは言わないから)強くなれるほうがいい。もっとも次の大会以降は出場権の獲得からして苦労しそうな気もするけど。代表監督責任論よりJリーグのレベルをどうにかしたい。マレーシア代表がアジア・チャンピオンになれないのは代表監督の能力の問題じゃないから。選手を鍛えるのはJリーグ。代表でシュート練習してどうする。それが0勝3敗で大会を終えた今の気分である。
●あ、しまった、これワールドカップ終了後に書くつもりのヤツじゃん。ま、いいか。

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